40日間以上も周回するレースが開催 「痩せこけハゲる」と参加者が過酷さ語る

世界一過酷で退屈と言われる「自己超越3,100マイルレース」が、ニューヨーク・クイーンズで開催。優勝者は43日間を走破した。

ジョギング・ランニング

同じ場所を周回する世界最長のロードレース「自己超越3,100マイルレース」がニューヨーク市のクイーンズで開催され、43日を走破したイタリア人ランナーが優勝した。『NPR』と『Wamu』が伝えている。


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■同じコースを周回

アメリカ・ニューヨーク市のクイーンズ区ジャマイカで毎年開催される「自己超越3,100マイルレース」は、街の同じブロックを周回して3,100マイル(約4,989キロ)走るレースだ。

世界最長のロードレースとして知られ、参加者は同じブロックをぐるぐると走り続ける「世界で最も退屈なルート」とも言われている。

世界中から集まった14人のランナーが8月下旬にスタートし、1ヶ月半以上も止まらず、走ったり歩いたりを続けた。

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■退屈さとの戦い

当然ながら、ランナーたちは24時間走り続けるわけではない。日中は食事をとり、走って、1日を終えたら眠る。夜中から朝6時まで休憩があり、翌日またレースに戻ってくるのだ。

このレースに参加したイタリア人ウルトラランナーのアンドレア・マルカートさんは、「最初の問題は退屈さだ。心を落ち着かせ、感情をコントロールするための道具が必要だ」「毎朝、瞑想と集中力を高める練習をしている。とても役立っているよ」と、レースを続ける秘訣を語った。

40日以上も周回を続けたことで、マルカートさんは「痩せこけ、ハゲ上がり、それでも忍耐するための戦略が必要だ」という。

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■レースは悟りの手段

「自己超越3,100マイルレース」は、ヨガ指導者のシュリ・チンモイさんが「長距離走を超越と悟りへの手段」として1997年にクイーンズで創設した。

シュリさんは2007年に亡くなったが、世界中に何千人もの弟子たちがその意志を受け継ぎレースを開催しており、参加者のマルカートさんもその一人だ。

2023年のレースはマルカートさんが43日13時間33分間を走破し、4年連続で「自己超越レース」に勝利。彼はイタリア国旗とシュリ・チンモイさんの肖像画の前に立ち、白いバラの花束を手にし勝利を祝った。

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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド

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