団地でオウム鳴き声に苦情が発生し警察沙汰に 飼い主は「気にしすぎ」と主張
ある団地で暮らす人たちが、「オウムを飼育している人がいる」「うるさすぎる」と声をあげた。しかし飼い主は「大げさだ」と言うばかりで、ついには警察も介入する事態に…。
「鳴き声に我慢できない」「勘弁してくれ」と言う人もいれば、「別に気にならない」「いいんじゃない?」と言う人も…。ある団地で勃発したペットに関するトラブルについて、『AsiaOne』など海外メディアが伝えている。
■ペットトラブルが発生
シンガポールの団地12階で暮らす男性のザンさん(50)が、11階で暮らし廃品業者として働くAさん(68)ともめている。
トラブルの原因は、Aさんが半年前に飼い始めたオウムの鳴き声だ。この件でメディアの取材を受けたザンさんは「僕は透析を受けているし、(同居する)母親も弱っていて静養する必要があるんです」「なのにあのオウムのせいで休むこともできません」と不満を打ち明けた。
ザンさんの母親(86)も困っていると明かし、「毎朝、あの鳥の鳴き声のせいで目が覚めるんです」「おかげでうつ状態になってしまいました」と話す。
ザンさんの母親が使うベッドと鳥かごは、わずか数メートルしか離れていないため、鳴き声が気になって仕方がないそうだ。
■飼い主は取り合わず
しかしAさんは、まったく反省していなかった。やはりメディアの取材に応じ、「確かに飼い始めた頃はしょっちゅう鳴いていた」「でも最近では、そんなに鳴くこともない」と述べ、問題はザンさんとザンさんの母親にあると示唆した。
Aさんはさらに「そもそもうちのオウムが鳴くのは、毎朝一度か二度だけだ」「ザンさんは大げさに言っているだけだよ。あの人は神経質すぎるから」とも述べている。
困ったザンさんが通報したため、Aさん宅には警察官が何度か来たとのこと。そのためオウムの売却も考えたというAさんだが、手放すことはできなかったと明かしている。
■気にしない人も
オウムの鳴き声については、「あまり気にしない」という人もいるようだ。ザンさんと同じ団地で暮らすチェンさんは「そんなにうるさいとは思いませんよ」「鳥を飼っても別にいいと思いますけどね」とメディアに話した。
若い女性にも人気のオウムだが、白色オウムや大型のオウムは叫ぶような鳴き声をあげることがある。「それでもぜひ飼いたい」という人は、事前に防音対策をしっかりしておく必要がある。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)