エベレスト3倍の巨大彗星が地球へ接近中 「衝突する可能性はない」と専門家
宇宙で爆発した大きな彗星が、地球へ向かっている。来年4月に最接近し、破片は肉眼で確認可能だという。
エベレストの3倍の大きさの巨大彗星が、地球に向かって接近中だという。来年の春に、最も近くまで接近することが予想されている。『サイエンス・タイムズ』や『Daily Mail』が伝えている。
■爆発し地球に接近
「ポンズ・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)」と呼ばれるこの星は宇宙で爆発し、現在は地球に接近中だ。2024年4月21日に地球に最も近づくと予想され、通過時に流星の破片を肉眼で確認できる可能性がある。
この星は別名「低温火山性彗星」とも呼ばれており、大きさはエベレストの3倍と非常に巨大。約80年前に観測され、1986年に地球の近くまで接近した「ハレー彗星」とほぼ同じ大きさだという。
■衝突リスクはない
現在、彗星はヘルクレス座の東北東の方向に位置し、地平線から36度の高度にある。地球に接近するにつれて爆発を続ける可能性が高いが、衝突することはないという。
それでも刻々と変化しながら移動を続けているため、専門家によって動向が注目されている。
■来年4月からが見頃
『Daily Mail』によると、この彗星を望遠鏡で観察すると、巨大な角のようなものがあり、映画『スター・ウォーズ』に出てくる宇宙船「ミレニアム・ファルコン」に似ているとのこと。
2024年4月が最もよく見える時期だが、5月から6月の間ならいつでも見える可能性がある。シミュレーションによると最も明るいのは、6月2日の夜と予想されている。
現在の分析によると、爆発した「ポンズ・ブルックス彗星」の破片は宇宙空間に残り、2095年に再び地球に接近する予定だという。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)