西島秀俊主演の新ドラマ『さよならマエストロ』 「企画書を読んだ段階から涙」

1月新ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』。主演・西島秀俊、娘役には芦田愛菜が決定。

■「心が痛いです(笑)」

さよならマエストロ ~父と私のアパッシオナート~

西島演じる夏目俊平の娘・響役の芦田のコメントは下記の通り。

芦田:台本を読むと、登場人物がいきいきと楽しそうに音楽を奏でているのが印象的でした。音楽に触れたことのあるなしや、楽器の得意・不得意、音感があるとかないとかではなくて、音楽を前にしたら「音楽が好きなんだ」という気持ちだけでいいんだよ。と、言ってくれる。そんなドラマなんじゃないかなと思います。


今作で私が演じる響は、西島さん演じる父親の俊平にキツく当たる役なので、自分自身としては心が痛いです(笑)。ですが、5年前のある事件をきっかけに絡まってしまった糸をうまくほぐせなくて、父親に対して素直になれない、頑固な娘を一生懸命に演じたいと思います。


私も、母親からは「頑固だね」とよく言われるので、響の気持ちはよくわかります(笑)。親子のシーンでは、素直になりきれない頑固な響と、なんとかして距離を縮めたい俊平のコントのようなコミカルなシーンが楽しみですし、独特な親子の雰囲気を作り出したいです。


たくさんの登場人物が、それぞれの音をドラマの中で奏でるので、音で皆さんと繋がれたらいいなと思っています。


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■「『情熱的』で素敵な演奏シーン」

脚本を担当する大島氏からもコメントが。

大島:才能あふれる心優しい指揮者。音楽以外はポンコツで天然だけれど、オーケストラのメンバーや出会った人々にはとても愛される。けれど、たった1人、大切な娘だけにはとことん嫌われてしまった「パパ」の健気な奮闘の物語です。


ドラマ作りでは、物語のイメージから音楽を作っていただくことが多いと思います。今回は、クラシック音楽にもともと備わる豊かなドラマ性にたくさんのイメージをもらって登場人物のキャラクターを作り、心情を描いています。


人物それぞれにテーマ曲があり、毎話、心と音楽がリンクした「情熱的」で素敵な演奏シーンがあります。普段クラシックを聴かれない方にも、さまざまな人物たちの、音楽の力で限りなく豊かにふくらんでいく感情を一緒に楽しんで体感していただけましたら幸いです。


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■「七転八倒していく姿が愛らしい」

最後に、企画プロデュースの東仲氏からのコメントを紹介する。

東仲氏:家族。かけがえのない1番の味方だけど、そばにいるからこそ些細なことでぶつかったり、喧嘩したり、ほんの少しのボタンの掛け違いで修復がきかないくらいの亀裂がはしることもある。そんな父娘の“喜怒哀楽”を真正面から描きたいと思って、企画しました。


今作の主人公は、音楽では天才的な才能で人を魅了する指揮者だけど、娘には有り余る愛をうまく伝えられない不器用な父親です。そしてその娘も綻んでしまった父との関係から素直になれずに立ち止まっています。


そんな2人が、この家族にとっての空気のような存在である“音楽”を通して、家族の止まったときを動かしていきます。そこで七転八倒していく姿がなんとも愛らしく、応援したくなるような、そんな物語になっています。


そんな愛おしい父と娘をイメージしたとき、かっこよさと優しさを併せもちつつ、ときにチャーミングなところも見せてくださる西島秀俊さんと、芯の強さがありしっかりしていながら、どこか支えたくなるような愛らしさも持つ芦田愛菜さんに演じてもらいたいと思いました。


このお2人が父娘を演じてくださるのは、まさに奇跡です。お2人が演じてくださると決まってからは、父と娘のキャラクターが台本の中で、溢れんばかりに瑞々しさを持っていきました。まだ撮影は始まったばかりですが、2人での芝居は、ものすごい掛け合わせで想像以上のものになっています。


なにより、脚本の大島さんが書くセリフひとつひとつがとても素敵で、心が鷲掴みにされて、涙腺が緩みっぱなしです。今はただただ、この作品を早く皆さんにお届けすることを楽しみにしております。ご覧になっていただいた方々が、翌日からアパッシオナートな1日を迎えられる様なドラマになっております。ぜひ、ご覧ください。

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(文/Sirabee 編集部・ホンマみつる

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