中国による「台湾侵攻」の可能性はあると思う? 8割が懸念しとくに男性は…
ウクライナ、パレスチナと立て続けに起きる紛争。台湾海峡でのリスクはどう見られているのだろうか。
27日、中国の李克強前首相の死去が伝えられた。68歳だった。李首相は今年3月に首相を退任し、政界を引退していたが、自身に権力を集中する習近平国家主席と溝が深まっていたことも報じられている。
■ウクライナ、パレスチナで続く紛争
権力を集中して長期政権を敷いているのは、ロシアのプーチン大統領も同様だ。2022年、ロシアによる突然のウクライナ侵攻も大方の予想を裏切ったが、独裁者の思考回路は常人の理解を超えている。
イスラム組織・ハマスによる越境攻撃とイスラエル軍による反撃で激化しているパレスチナ・ガザ地区での武力衝突も予断を許さない。
こうした状況で気になるのが、権力を集中する習近平政権と台湾海峡を巡る問題だ。いったん起きれば米中戦争から第三次世界大戦すら引き起こしかねないが、世間はその可能性についてどのように見ているのだろうか。
■8割が「可能性あり」
Sirabee編集部が、10月11〜16日について全国10〜60代男女1,000名を対象に「中国による台湾侵攻の可能性」について調査したところ、「かなり可能性が高い」と答えた人が21.6%。
「やや可能性が高い」が最も多く、56.8%。日本ではおよそ8割が中国の台湾侵攻を懸念していることがわかった。「全く可能性がない」は、わずか2.9%だった。
■男性がより懸念
今回の調査を男女別で検証すると、「かなり可能性が高い」と危ぶむ人は男性のほうが8ポイントほど多く、男性のほうが紛争リスクを懸念していることがわかる。
女性は国際政治や軍事、地政学リスクにあまり興味を持てない人も少なくないのかもしれない。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)