ケニアから持ち込まれた「キリンのフン」が空港税関で押収 病気に感染する危険行為
ある女性がケニア旅行の土産にキリンのフンを持ち込み、空港で押収された。ネックレスにしようと考えていたという。
ある女性がケニア旅行で入手したキリンのフンを持ち込み、アメリカの空港で押収された。『Sky News』や『NY Post』が報じている。
■キリンのフンをネックレスに
アメリカ国税関・国境警備局によると、9月29日にミネソタ州のミネアポリス・セントポール空港に到着した女性が、持ち物検査を受けることになった際、フンの入った小さな箱を申告した。
女性は物品について「ケニア旅行でキリンのフンを拾い、ネックレスを作るために手荷物として持ち帰った」と説明したという。
しかし税関は「生態系や公衆衛生に影響を及ぼす危険性がある」違法行為としてこの箱を押収し、専門家立ち会いのもと処分したそうだ。
■持ち込みには検査が必要
地元の『ミネソタ・パブリック・ラジオ』によれば、キリンのフンはアメリカに持ち込むことが可能だが、適切な許可と検査を受ける必要があるという。
アイオワ州出身のこの女性は、以前にもヘラジカのフンでネックレスを作ったことがあり、「ケニア旅行の思い出に宝飾品にしようと考え持ち帰った」と明かした。空港で申告し税関職員に渡したため、制裁を受けることはないそうだ。
■感染病を持ち込むリスク
悪気のない行為に見えるが、アメリカ国税関・国境警備局の現場責任者であるラフォンダ・D・サットン=バークさんは 「海外から動物のフンを持ち込むことは非常に危険な行為」と語る。
さらに「もしこの女性がこれらの品目を申告していなかったとしたら、この宝飾品から病気に感染し、深刻な健康問題に発展した可能性がある」と警鐘を鳴らした。
特にケニアから帰国する際に感染リスクがある病気として、「豚熱(CSF)」と呼ばれる熱性伝染病、鳥のウイルス感染病の「ニューカッスル病」、そして「口蹄疫」や「豚水疱症」などを挙げた。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)