神父の胸にある十字架がカージャック犯の凶器を弾く 「イエス様に救われた」
神父の胸の十字架が奇跡を起こし、カージャック犯に襲われた時にもその身を守ってくれた。
無頼漢に襲われ、胸に向かって至近距離から銃弾を放たれたら、命を落としかねない。ところがブラジルでこのほど、大きな奇跡が起きた。イギリスの『Mail Online』が伝え、話題は世界に広まっている。
■カージャック犯が発砲
事件は9日の午後9時頃、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州カシアス・ド・スルに近い教区で発生した。
カトリック教会のハイロ・ルイス・グスベルティ神父が、教会の関係者を車で自宅に送り届けたところ、カージャックの被害に。2人組の男に襲われ、至近距離から胸を撃たれた。
■十字架のおかげで命拾い
ところが、驚くような奇跡が起きた。グスベルティ神父の胸の十字架が、その銃弾を見事に跳ね返したのだ。
胸に痛みを感じたグスベルティ神父は病院に運ばれて治療を受けたが、表面の傷の治療だけで数時間後には退院した。誰もが「普通は致命傷となる」「十字架が奇跡を起こした」と言って驚いたそうだ。
■粉々に砕け、歪んだ十字架
その後、自宅でメディアの取材に応じたグスベルティ神父は、シャツを持ち上げて胸部の大きめの絆創膏を見せて「なんと、痛みに気づいたのは事件の数分後でした」と笑顔で説明した。
さらに身を守ってくれた十字架を手のひらの上に載せて見せたが、それは無残にも砕け、金属部分はひどく歪み、銃弾の破片も付着しているようだ。
■あくまでも寛容な神父
グスベルティ神父は、「私たちのために命を捧げたイエス・キリストですが、昨晩もこうして私を救ってくれたのです」と感慨深げに話す。
信者をはじめとする世間へのメッセージは、「神の愛が、このような事件を起こした人たちにも伝わりますように。どうか祈ってください」とあくまでも寛容だった。
警察がカージャック犯を逮捕したという情報は、まだ報じられていない。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)