巨人・坂本勇人の守備に広岡達朗氏が苦言 「俺が監督だったら…」
広岡達朗氏が内野守備の基本を解説。巨人・坂本勇人に苦言を呈して…。
元西武ライオンズ監督の広岡達朗氏が元中日ドラゴンズ監督・落合博満氏のYouTubeに出演。読売ジャイアンツ・坂本勇人選手の守備に苦言を呈した。
■思い出話に花
広岡氏は落合氏の巨人時代について「(落合氏に)巨人に来てね、ファーストでノックを受けている姿を見たよ。一生懸命やっていたよ。やればできるということを教えてやったらいい。早いか遅いかはある。正しいことをやっておれば、必ず自然が応援してくれる」と語る。
さらに「考えていることがプラスだったら応援してくれる」「理屈で『それをやったら上手になりますか?』というやつはダメ。やるときは絶対やればいいんだよ。『やったらうまくなりますか』というのは打算的だからダメ」と話した。
■広岡氏が内野守備に…
話を聞いた落合氏は「2004年に荒木と井端。あそこまでノックしたけど、彼らにはうまくなりたい、自分がレギュラーになりたいという気があったもん。監督に騙されたところもあるんでしょうけどね」と笑う。
広岡氏は「うんうん、そうね」と納得すると「でも今、井端は横で捕ってね、こうやったら(逆シングルでキャッチ)足が順々でポっと放れるってね、アホ、ピッチャーというのはどんな球でも正面でサーサーとやると、打たせて良かったと思うんだよ。それを横で捕ったほうが良いと教えるんだよ、ときどき」と苦言を呈す。
すると落合氏も「俺のときは絶対正面に入って、腰を割って捕れよと。それでスローイングしなさいと言ったけどね」とコメントした。
■坂本選手の守備に苦言
広岡氏は「正面で捕るもんだと思うと守備範囲が広くなる。横で捕ると守備範囲が狭くなるんだよ」と指摘する。
続けて「坂本(勇人)なんかね、捕れるやつは捕るよ。でもヒットのやつはね、俺だったら真ん中で捕るわいというのを、格好だけはやる。バカにしとるよ。俺が監督だったら文句を言うけどな。まず、コーチに文句を言う」と話す。
さらに「コーチは『言ってることは言ってるんです』と来る。『やるまで言え』というとね、『あ、そんなに言うんですか』とヤクルトで言ってたよ。『やるまで、できるまで言わなきゃダメ』って。それくらい根気がいるんだよ、そうしたら人は育つ」と持論を展開していた。
■アメリカでは基本の逆シングル
広岡氏が苦言を呈した逆シングルでの捕球。球を捕った状態一塁に送球しやすいというメリットがあり、アメリカでは基本動作の1つとなっている。
一方でイレギュラーに対応しづらいなどの理由から、日本では推奨されず、「正面で捕球」と教える指導者も少なくない。