教師が「体調異変」に気づき14歳少女の妊娠発覚 父親が性的暴行の容疑者に
父親に襲われて妊娠し、出産した14歳の少女。教師がおばに医者に診せるよう促したことで、事実が発覚していった。
体調が悪そうな少女を心配した教師から連絡を受け、想像もしていなかった事実を知ることになった家族。その後に少女は出産を終え、14歳の若さで母親になった。
「妊娠させたのは実の父親」と、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■父親による性加害
タイで暮らすAさん(14)は、複雑な家庭の出身だ。幼い頃に両親の結婚生活が破綻したため、2011年にはブリーラム県で暮らす祖父母の家に身を寄せたのだ。
しかし2022年4月には、実の父親がAさんを勤務地のバンコクに連れ出すようになり、チャンスさえあれば性的暴行を加えるようになった。
これに耐えられなくなったAさんは逃げ出し、父方のおばが暮らす家に移ったが、父親はそこにも会いに行き、性的暴行を繰り返した。
■教師が気づいた異変
昨年12月から今年1月にかけて父親はブリーラム県に行き、Aさんに会ってまたしても暴行。その後、4月には一緒にバンコクに帰りAさんも現地の学校に通い始めたが、体調はあまり良くなかった。
8月には担当教師がたまらずAさんのおばに連絡し、「体調が良くないようです」「医者に診てもらってはどうでしょうか」と提案した。
おばがそれに応じて病院に連れて行ったところ、Aさんの妊娠が発覚。対応に追われたおばはAさんを連れてブリーラム県に戻ったが、そこでの生活は長く続かなかった。
■母親になった少女
「Aちゃんが妊娠している」と知らされ驚いた実母はAさんをバンコクに連れ戻し、同居を開始。自宅に近い病院に通えるよう手配してもらったAさんは、9月30日に出産を終えた。
この件について通報を受けた警察は、Aさんが受けた性被害の概要を公表して「妊娠するまで実の父親から繰り返し暴行を受けていた」と発表。速やかに捜査を開始し、証拠収集などを慎重に進めている。
Aさんの父親や祖父母らが妊娠について知っていたのか、またAさんと赤ちゃんが今どこで暮らしているのかなど、詳しい状況については明かされていない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)