ガザ紛争についての報道は十分? 「少ない」と考える人が7割に迫る
ハマスの一斉攻撃にイスラエル軍が反撃し、死傷者も増え続けるパレスチナ・ガザ地区。日本の報道は十分なのだろうか?
10月7日、イスラム原理主義を掲げる武装組織・ハマスによる一斉攻撃に端を発した、パレスチナ・ガザ地区を舞台とするイスラエルとパレスチナの武装衝突。これまでに双方の死者は4,000人を超えると報じられている。
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■イスラエル軍の地上侵攻も懸念
地中海に面しているが、陸ではイスラエルに囲まれたガザ地区。イスラエルによってライフラインが遮断され、給水車に長蛇の列ができる様子や、攻撃によって負傷した子供たちなど、衝撃的な映像も報じられている。
パレスチナやイスラエルを歴訪して和平の道を探っていた米・ブリンケン国務長官に続き、バイデン大統領もイスラエルを訪問する流れに。ただ、イスラエルによる地上侵攻も近いと予測されている。
こうしたガザ紛争関連の報道は、十分なのだろうか。
■7割弱が「少ない」
Sirabee編集部が、10月13〜16日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「ガザ問題についての報道」について調査したところ、「少なすぎる」と答えた人が22.2%。
「やや少ない」が43.5%で、少ないと考える人が7割に迫った。
■既婚者のほうが懸念か
今回の調査を未既婚別で見ると、「少なすぎる」と答えた割合は既婚者のほうが5ポイント多い。
罪のない一般市民が巻き込まれて被害を受けており、家族がある人たちは共感したり、もっと状況を知りたいと感じたりする人が多いのかもしれない。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)