少年フットボールの監督に重傷負わせた父親が逮捕 息子の出番が少なく不満爆発
息子がフットボールの練習試合のスタメンでないことに、不満を抱いた父親。口論になった監督を襲撃するという暴挙に出た。
アメリカで息子の練習を見に来ていた父親が監督を銃撃し、重症を負わせたとして逮捕された。『USA Today』『KMOV News』などが伝えている。
■息子の起用法に不満
10日午後7時頃、ミズーリ州の運動公園で、少年フットボールのチームが練習試合を行っていた。同チームは地元のリトルリーグで、主に9歳から10歳の少年が所属している。
この日は、メンバーである少年の父親(43)が練習試合を見に来ていた。しかし試合後、息子がスターティングメンバ―でないことに不満を持った父親は、監督の男性(30)に抗議したという。
当時指揮を執っていた監督は、ボランティアのアシスタントコーチだが、普段からチームを任されていたとみられる。
■口論の末に監督を襲撃
父親は数週間前から息子の出場時間の少なさを不満に思っており、その度に監督に文句を言っていたそうだ。
また、父親は以前に同チームで監督を務めていた時期があったこともあり、男性のコーチングが気に入らなかったようで、常に批判的な態度だったという。
監督が言い返したことで2人は口論になり、興奮した父親は持っていた銃を取り出した。それに気付いた監督が走って逃げ出すも、父親は銃は監督の背中や腹部など複数ヶ所を撃った。
■暴行罪で父親が逮捕
監督は重体だったが、すぐに病院へ搬送されたのが功を奏し、一命を取り留めたという。
父親はその場から逃走したものの、事件の翌日に近くの警察署に出頭したため、警察が第一級暴行罪で逮捕した。容疑を認めて自供しているが、保釈は認められていない。裁判は近日中に開かれる予定だ。
また、リトルリーグと提携しているセントルイス市は、本件が少年らの目の前で監督が銃撃されるというトラウマになりかねない事件だったこともあり、少年や保護者などの希望者にカウンセリングの実施を発表している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)