マラソンレースを中断し弱る子猫を救出した女性 「記録更新より本能で行動」
マラソンに参加していた女性が、道端でうずくまる子猫を見つけた。自己記録更新中にも関わらずレースを投げだし、救助したという。
アメリカ・シカゴでマラソンに参加中の女性が、弱っている子猫を見つけ救助した。『UPI』や『NBC News』が伝えている。
■レース途中で猫を発見
ボストン在住の女性であるサラ・ボーハンさんが、シカゴで開催された『バンク・オブ・アメリカ・シカゴ・マラソン』に出場。レース後半に差し掛かり、道端でうずくまっている子猫を見つけた。
サラさんはすでにフィニッシュラインから残り8キロの地点を走っており、このマラソンで自己記録に挑戦していた。しかし猫の命を最優先に考え、レースを投げ出して救助に向かったという。
■記録よりも命が大事
サラさんは「その子猫は500グラムほどしかなく、毛がもじゃもじゃで弱っていた。子猫を見つけた瞬間、自己記録よりも命の重要性を理解し決断しました」と、当時の状況を振り返る。
また「心の奥底では『自己記録が消えてしまうわ』とは思いました」「でもそこからは本能で行動しました」とも語った。
サラさんは子猫を救うため、仲間のランナーであるジア・ニグロさんと一緒に子猫を抱え、1.6キロほど走ってレースに復帰したという。
■保護猫活動の活動も
サラさんは2匹の猫を飼う愛猫家であるとともに、動物保護施設『チームPAWSシカゴ』の一員でもある。
『チームPAWSシカゴ』は、「殺処分ゼロ」の地域社会を築き、身寄りのない動物の過剰繁殖をなくして、動物福祉を変革することを目的とする非営利団体。サラさんは資金集めの一環として、このレースに参加していたそうだ。
レース途中で中断はあったものの、サラさんはその後に3時間31分13秒という素晴らしいタイムでレースを完走した。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)