教師による危険な「椅子引き」に男子生徒が激怒 保護者の通報で警察沙汰に
男子生徒に対し危険な「椅子引き」をした教師。証拠を突きつけられ、「生徒が指導に従わなかったから」などと釈明した。
男性教師が男子生徒の椅子をいきなり引き、床に尻もちをつかせる出来事があった。その経緯と生徒たちの反応について、『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。
■教師が衝撃の行動に
タイ・カンペーンペット県の学校に通う男子生徒Aさん(13)が自習時間に学習していたところ、後方から近づいた男性教師がいきなり首をつかみ、そのまま椅子を引き抜いて尻もちをつかせた。
突然の出来事に驚いたAさんが「なぜですか」と理由を聞いたところ、教師は「お前が勉強しないからだ」と説明。Aさんは腹を立て「僕はちゃんと勉強していました」と反論したが教師は受け入れず、「席について勉強しろ」と命じた。
その後、学校での出来事についてAさんから聞いた母親(44)も、やはり激怒した。SNSに投稿された「問題の瞬間」をとらえた20秒の動画を確認し、娘に付き添われて学校に乗り込んだという。
■激怒した母親が通報
母親に「なぜ息子の椅子を引いたりしたのですか」と聞かれた教師は、「そんなことはしていません」と否定したが、動画を見せられて沈黙した。
その後に女子生徒4名を呼び、「先生は何度もAさんに勉強するよう指導したのに、Aさんは従いませんでした」「そのせいであのようなことになったんです」と証言させた。
教師は危害を加えるつもりはなかったと主張したが、母親は納得せずにAさんを連れて病院へ。同様のトラブル再発を防止すべく、警察への通報と動画の公表にも踏み切った。
■男子生徒の怒りは強く…
被害を受けたAさんは「(あの日からずっと)首から頭にかけて痛みを感じています」「もっと大変な結果になっていたら、先生はどう責任を取るつもりだったのでしょうか」と疑問を投げかけた。
ただし、誰がなぜ動画を撮ったのかなど不明な点も多く、教師に関する情報や捜査の進展状況など詳しいことも伏せられている。
・合わせて読みたい→15歳生徒が学校で複数回刺され死亡 14歳の加害生徒と過去にもトラブルか
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)