立ち往生のフードデリバリー配達員に男性が「僕に任せて」 謝礼は一切受け取らず

タイヤがパンクし困っていたとき、バイクに乗った男性に助けられたフードデリバリー配達員。「なのにお金もいらないと言われました」と明かし、話題を集めた。

デリバリー・出前

予期せぬトラブルに見舞われ、とても困っていた配達員。その様子をたまたま見かけた善良な人物が声をかけ、業務を代行すると申し出た。

善意あふれる男性に救われた配達員について、『AsiaOne』など海外メディアが伝えている。


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■デリバリー配達員がピンチ

9月15日、シンガポールでフードデリバリー配達員として働く男性が電動自転車に乗り、料理を待つ客の家に向けて出発した。

しかしその途中、タイヤがいきなりパンク。突然のことに驚いた配達員は自転車を降り、デリバリー社に連絡して事情を伝えるなど対応に追われた。

そこをバイクでたまたま通りかかった男性が、困っている様子の配達員を見かねて「どうしましたか」と声をかけた。

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■「なら僕が…」と救いの手

「配達の途中なのに、タイヤがパンクして料理を届けに行くことができないんです」と説明したところ、バイクの男性が意外なことを言い出した。

「なら、僕がバイクで配達してあげますよ」とためらうことなく言う男性の善意を信じ、配達員は任せることに。モバイルデバイスを差し出し、「お客様の玄関先で配達証明を受け取る必要があるので…」と説明して料理を預けた。

準備を整えた男性は「電動自転車を停めて、安全な場所で待っていてください」と言い残して出発し、配達が済むとすぐに配達員の待つ場所に戻った。

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■さらなる気遣いに感激

配達員は男性に「配達完了でもらえるお金があるので、それをぜひ受け取ってください」と伝えたが、男性は断固拒否してその場を後にした。

この出来事を公表した配達員は、「この時代に、あんな人に出会えるだなんて…」と述べ、感謝の気持ちをにじませた。

また「救いの手を差し伸べても、金銭的な見返りは受け入れない。そういう人なのだと思います」「どのようなお仕事をしておられるのか分かりませんが、どうかあの男性が成功し、昇進されますように」「これから毎日あの方のためにお祈りするつもりです」とも語っている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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