学校で電子タバコ吸った10代少年に教師が体罰 激怒した父親が「通報する」
カッとなった教師にムチで叩かれ、怪我を負った男子生徒。腹を立てた生徒の父親は学校を批判し、「こんな懲らしめ方はおかしい」と語った。
学校で嘘を連発した男子生徒に教師が体罰を加え、怪我を負わせた。この件について生徒の家族が激怒していることを、『AsiaOne』など海外のメディアが伝えている。
■ベイプを吸った生徒
14日、マレーシア・ペナンの学校に通う男子生徒(17)が授業中に問題を起こした。学校に持ち込んだ電子タバコを取り出し吸っている姿を、学校関係者に見られたのだ。
その後に生徒指導副担当の教師に呼び出された生徒はいくつも質問を受けたが、罰が怖かったのか嘘を連発。それを見抜いた教師がムチを取り出し、生徒に体罰を加えた。
■ムチが目を直撃
ムチの直撃を受けた右のまぶたは赤黒く腫れ上がり、切り傷からは血が流れた。生徒も血に気づいて「痛い」と言い出したため、学校関係者は生徒を連れて近くの診療所へ。
その後に総合病院に連れて行き診察を頼んだが「眼科医はいない」と言われ、別の病院を紹介された。
生徒の父親によると今のところ状態は安定しているというが、数日後には改めて医師に診察してもらうとのこと。そこでさらに治療が必要か判断してもらう予定だという。
■怒りに震える父親
生徒の父親はメディアの取材に応じ、「もしうちの息子が失明したら、誰が責任をとってくれるのでしょうか」「そんなことにならず、本当に幸運でした」と述べた。
「しつけがなっていないことは私にだって分かっているんですよ」「でも(こんな体罰を加えることが)正しい懲らしめ方とは言えませんね」。
そう断言した父親は警察に通報する予定だと明かし、学校当局とも話し合うつもりだと話した。
■当局は「円満解決を望む」
現地の教育当局は16日にこのトラブルについて、「こちらでも調査を進めております」「学校から詳細な報告書が届くのを待っている段階です」と発表した。
また今後については「円満に解決できることを望んでいます」と話しているが、男子生徒と家族に謝罪したのかなど、詳細は明かしていない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)