半身不随の危機を看護師の第六感で回避した女性 休暇先のバリ島で飛び込みに失敗し…
バリ島でバケーションを楽しむはずだった看護師が、あやうく半身不随になりかけたという出来事が、話題になっている。
休暇でバリ島に訪れた看護師が、プールに飛び込んで背骨を骨折。脳神経外科の手術をすすめられるも、地元へ帰国すると手術は必要ないことがわかった。
あやうく半身不随になるかもしれなかったという女性のストーリーを、『News.com au』が伝えた。
■バリ島で休暇
オーストラリアのメルボルンで看護師をしているリンダ・デナード(52)さんが、休暇でバリ島へ。現地で話題の「ミセス・シッピー」という人気ビーチクラブに行き、友人とお酒を楽しんだ。
このビーチクラブは、海水プールを囲んでバーが設置されており、観光客などでにぎわう人気のスポット。リンダさんはリゾート気分を満喫しながら、なんとなくプールの飛び込み台に目をやった。
そこで楽しそうにジャンプする人々を見て、自分もトライすることに。飛び込み台は、下から見るとそれほど高くは見えないものの、実際は5メートルほどはあったという。
■着水に失敗
リンダさんは、友人に「飛び込みで事故とかあるのかな」と聞いたそうだが、結局は飛び込み台へ向かった。そして勢いをつけて飛び込んだところ、着水の時に背中をまともに打ち付けてしまった。
こうして歩けなくなったリンダさんは、タンカーに乗せられ、地元の病院に救急搬送された。病院で応急処置を受けCTスキャンをとると、背骨の2か所が骨折していることが判明。
さらに脊髄に近い場所であったため、医師から手術をすすめられたという。
さらに医師は、脊髄損傷の可能性があり、脳神経外科の手術の必要性を説明。しかし自身も看護師であるリンダさんは、旅先であるバリ島で、しかも難易度の高い手術を受ける意思はまったくなかった。
■旅行保険に救われる
リンダさんは、応急処置と救急車などの対応で約3,600ドル(約53万円)を請求された。このままバリ島に留まっていては、最終的に膨大な医療費を支払うことになると思い、帰国を申し出たという。
医師や病院は脳外科医が来るまで滞在をすすめたが、旅行保険が下りたため、リンダさんはオーストラリアに帰国することができた。医療措置という緊急を要する旅行保険が、5日間で下りたのは幸運だったそうだ。
リンダさんが地元メルボルンの専門病院で診察を受けると、手術の必要はなく、補足器具をつけることで治療できると判明。事故から2週間で歩けるようになり、現在はリハビリに励んでいる。
■看護師の第六感
リンダさんはバリ島の病院で、看護師らの対応がひどかったと話す。自力でトイレに行けないリンダさんのベットには尿パッドが敷かれていたが、交換はしてもらえなかった。
また手術の話を聞かされた時、看護師としての体験から、手術の難しさだけではなく入院費を除いても5万ドル(約740万円)はかかるだろうと予測できたそうだ。
リンダさんはこの出来事を振り返り、「私はラッキーだった。バリを愛しているが、二度と戻ることはありません」と話している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)