「女子用制服で登校」望む息子を母親は称賛 世間からの批判にも負けず
「女の子用の制服を着て学校に通いたい」と言う息子の希望を尊重した30代の母親が、厳しい批判にさらされた。
「僕は男の子」と言いはするが、「女の子の服が着たい」と言うこともある息子。「私はその気持ちを受け入れるし、学校もサポートしてくれている」という母親に、批判の声があがっている。『The Sun』などイギリスのメディアが伝えた。
■女子用制服を望んだ息子
スコットランドで暮らすマリオン・イーストンさん(39)の息子であるセオくん(7)は、夏の終わり頃から女子用の服を着て外出するようになった。
「これが一番楽だから」と言うセオくんは、今のところ「僕は男の子」と認識しているというが、服についてはその日の気分次第。男子用を選ぶこともあれば、女子用にこだわることもあるのだという。
そんなセオくんが「女子用の制服を着て学校に通いたい」と言い出したため、マリオンさんはチェック柄の胸当て付きスカート、白いポロシャツとハイソックスなどを用意して着せることに。
セオくんの短い髪にヘアピンをつけ、ピンクのリュックを持たせて登校させた。
■息子の写真公開で物議
その日、上機嫌で帰宅したセオくんは「休み時間もお昼ごはんの時間も最高だった」「特別な感じはしなかった」と話し、心配していたマリオンさんを喜ばせた。
教師や他の児童たちも理解してくれたらしく、セオくんを見て「素敵な制服ね、気に入ったわ」と褒めてくれた教師もいたそうだ。
すっかり安心したマリオンさんは、スカート姿のセオくんを撮影。その写真をネットで公開したところ、「男の子になぜ女の子の格好をさせるのか」という疑問のほか、予想外の批判が噴出したのだという。
■母親は「勇気ある息子」
「あなたのような親は地獄行きね」といったコメントも寄せられたマリオンさんだが、批判に負けるつもりはないと話す。
「(子供が自分のアイデンティティについて混乱するのは)一時的なことではないの?」と聞かれることもあるというが、そういうときは「それならそれで、いいじゃない」「どうであれ、息子本人の発達段階なんだから」と答えているそうだ。
マリオンさんはセオくんを「とても勇気がある子」と褒め、希望を受け入れたことは「正しい決断だった。そう確信しています」とコメントしている。
またセオくんが女子用制服で登校する意義にも触れ、「大人、子供、そして学校の他の児童たちに『これが僕なんです』『僕はこういう子だし、これでハッピーなんです』と伝え、教育できる」「それが良い点です」などと説明している。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)