行楽の秋も各地で問題となるオーバーツーリズム 8割が「対策すべき」
「行楽の秋」にはさらに懸念されるオーバーツーリズムの問題。対策を求める声が…。
秋を表現するにはさまざまな言葉があるが、「行楽の秋」「旅行の秋」もそのひとつ。暑さも和らぎ、地域ごとの秋の味覚や紅葉も楽しめるこの季節は、旅に出かけようと考える人も少なくないだろう。
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■「観光税」徴収も
しかし今、日本はもちろん世界的に問題となっているのが、観光客が増えすぎるいわゆるオーバーツーリズムの問題。
たとえば、中世からの町並みが残り、運河でゴンドラなども楽しめるヴェネツィアは、日帰り観光客を対象に1日5ユーロの「観光税」を徴収する計画を発表している。
国内でも外国人観光客が集中する京都などでは、公共交通機関や観光地が混雑しすぎるという問題も。受け入れられる容量を超えた「オーバーツーリズム」と呼ばれるが、世間はどのように考えているのだろうか。
■8割以上が「対策すべき」
Sirabee編集部が、8月27〜29日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「オーバーツーリズム」について調査したところ、83.1%が「何らかの対策をすべき」と回答している。
日本にとっても円安で外貨の価値が高まっているなか、インバウンド需要に期待する向きは大きいが、だとしても増えすぎている現状には危機感を覚える人が圧倒的なようだ。
■全エリアで8割超え
今回の調査結果を地域別で見てみると、すべてのエリアで8割を上回ったが、北関東・北信越・九州・沖縄では9割に迫っている。最も低いのは、東京を含む南関東で80.9%だった。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)