3万円で注文したロブスターを海へリリースした女性 「生きているのにかわいそう」
シーフードレストランでロブスター料理を注文した女性。ところが生きたまま提供され、目の前で調理されるとわかり驚きの行動に出た。
魚介の活け締めや活け造りは伝統的な和食文化だが、外国人観光客のなかには「かわいそう」「食べられない」と思う人もいるそうだ。
そんななか、ある女性の驚きの行動が世間の関心を集めていることを、イギリスの『Daily Mail』や『Mirror』が報じた。
■ロブスター料理を注文
話題になっているのは、夫との旅行でイタリア・サルデーニャ州に来ていたスイスの女性。滞在中、ふたりはゴルフォ・アランチのシーフードレストラン「ジェンテ・ディ・マーレ」で食事をした。
女性はロブスターとリングイネの料理を注文したが、スペインのカタルーニャ風に調理されたものという認識だったそうだ。
■生きたロブスターを海へ
ところが、ロブスターは生きたまま夫婦のテーブルへと運ばれてきたため、女性は仰天した。目の前でシェフが調理してくれるのだという。
「まだ生きているのになんと哀れな」と思った女性は、ロブスターが入ったバケツを持ってレストランの目の前の海へ。
「この高さから落としても大丈夫かしら…」と夫へ尋ねて安全を確認すると、ロブスターを撫でて優しく話しかけながら海へ放った。
■経営者も感動
弟のジャンルカさんとそのレストランを経営しているアントニオ・ファソリーノさんは、メディアに対し「最初は冗談かなと思って見ていました」と当時の心境を語った。
ところが女性は本当にロブスターを海にリリースし、自由な大海へ消えていく様子を嬉しそうに見ていたという。アントニオさんは女性の安堵した表情を目の当りにし、「心優しい彼女の行動に感動しました」と明かしている。
■お値段約3万2,000円
アントニオさんたちは調理の前にロブスターを計量するといい、夫婦に提供された個体は2キロで「お値段は175ポンド(約3万2,000円)です」と伝えておいたという。
SNSには「高くついたけど素晴らしい行い」「もう捕まっちゃダメだよ」「ロブスターは今ごろ大海原で自由に暮らしているだろう」といったコメントが寄せられた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)