4割以上がその違いが分からないと回答 「全部もみじだと思っていた」という人も
葉の切れ込みの深さで見分けるという説もあるが、植物分類上の違いはないという。
■「もみじ」と「かえで」の違いとは?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で46.4%の人が「“もみじ”と“かえで”は何が違うのだろうと思ったことがある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は39.8%、女性は52.7%という結果になっている。
■紅葉するものは全部もみじだと思っていた
編集部が話しを聞いた30代の女性は、「紅葉(こうよう)と書いて“もみじ”と読むので、幼稚園の頃は、手のような形で紅葉するものは全部もみじだと思っていました」と述べた。
“かえで”という名前も知っていたが、全く別の植物だと思っていたそうで、小学校にあがってから買ってもらった植物図鑑を見て初めてその正体を知ったという。
■その名を巡って友達と言い合いに…
子供の頃に友達と言い合いになったことがあるという20代の女性は、「幼稚園で、秋の落ち葉を画用紙に貼って作品を作っている時に、葉っぱの名前が“もみじ”なのか“かえで”なのかで、友達と言い合いになったのを覚えています」と述べた。
その時は、教室にあった“秋の図鑑”のような本を見て、同じような葉に“もみじ”と書いてあったため、“もみじ”が正解ということで決着したのだそう。
■植物分類上の明確に定義された違いはない
“もみじ”も“かえで”もムクロジ科カエデ属の落葉高木で、モミジ属というものはなく、じつは、植物の分類上では同じだという。葉の切れ込みが深いものを“もみじ”、浅いものを“かえで”と呼ぶとも言われているが、明確に定義された違いはないそうだ。
ちなみに、“もみじ“という名の由来は、「紅葉・黄葉する」という意味の「もみつ」が転じて「もみじ」となったと言われている。また、“かえで”という名は、葉の形がカエルの手に似ていることから、「蝦手(かえるて)」が変化したものだという。
秋も深まる頃、公園などで紅葉した“もみじ”や“かえで”を見かけたら、葉の形や色の濃淡など、ちょっとした違いを見つけてみるのも面白いかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)