14歳の天才ピアニストが感染症悪化で両手切断 将来を嘱望されたなか…
「神童」と称えられていた14歳のピアニスト。感染症の悪化で敗血症性ショックに陥り、四肢の先が壊死してしまったという。
■手術はこれからも続く
天才的なテクニックとともに、ピアノを弾くことが最大の喜びだった少年が、突然の病で両手を失ってしまった。
生命維持装置はすでに取り外されているが、入院中に十数回もの手術を受けたにもかかわらず、さらに数回受ける必要があり、入院生活はあと1ヶ月続く予定だ。
この悲劇的な出来事に親族はクラウドファンディングのページを開設。高額になる医療費、および義手、義足を作れるようにと、人々から日本円にして4,000万円近い寄付が寄せられている。
■手を洗い、傷口を守る
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によれば、アメリカでは毎年10万人あたり約3~6人がこのような毒素性ショック症候群を発症し、患者の3割が死亡しているとのこと。
だが、四肢の切断が必要になるほど深刻な症例はきわめて稀だという。
予防のためには頻繁に手を洗い、傷口ができたら包帯を巻いて細菌感染を防ぐ。高い熱が1週間以上続き、呼吸困難、皮膚の冷たさ、だるさなど全体症状が悪化している場合は、必ず医療機関を受診することが大切だという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)
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