ヘアセットのプロが勧める「ドライヤー」の裏ワザ、構え方を変えるだけで仕上がりが…
朝のヘアセットが一度としてうまくいかない記者。プロのドライヤー術を聞いて目からうろこが落ちまくった。
記者が勝手に進めている「街のプロに聞くシリーズ」。今回はサラリーマン男性が直面する毎朝の悩みを、アキバで愛される理髪店の主に聞いた。
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■朝のセットは1分1秒の勝負
出勤前に慌ててシャワーを浴び最低限のヘアセットをしている、おしゃれに鈍感な記者。
毎度、ヘアサロンでしてもらうようなセットは再現できず、髪の毛が異様に盛り上がるか、はたまた味海苔のようにペタッと張り付くかの結果しか生んでおらず、最終的にワックスやジェルでペッタペタな韓国海苔のごとき仕上がりになる。
そんな朝の忙しい時、「プロしてもらったヘアセット、素人はできない説」を解決すべく、記者は東京・秋葉原の人気理容室「ヘアサロンR」オーナー・田中良一さんに話を聞いた。
■原点を見直す
記者のヘアセットのド下手加減について、田中さんは「乾かし方」に原因があると話す。
「記者さんのような短髪男性の場合は、まず『タオルドライ』を見直すと良いです。頭にタオルを持ってきたら、ほどよい加減で髪の毛の濡れの70%くらいをふき取るイメージ。あまり強すぎずに優しくがポイントで、ここをしっかりこなしておくと、その後の乾きが早いのです」(田中さん)。
記者はタオルでワシャワシャするのを毎回軽く行っており、ドライヤーですべてを解決していたが、そのタオルドライを軽視してはいけないようだ。その後はいよいよドライヤー。ここにもさらなるテクニックがあって…。
■ドライヤーの角度を変えて改善
「残り30%はドライヤーですが、ここであるあるなダメな例が、ドライヤーを『顔の下から上』に当ててしまうこと(上写真)。風が多く当たるので、しっかり乾いた感覚はあるのですが、実際には必要以上に髪の毛が盛り上がり、上や横にハネてしまう。すると、その後のスタイリングで修復するのが難しくなります。短髪男性にとって、これが結構スタイリングを狂わせてしまう原因なんです」と、田中さんは続ける。
…たしかにあるある、スマホ見ながら肩くらいの高さから風を送ることが。しかし解決法は超簡単。「ドライヤーを頭の上で構え、下に温風を送るようにすれば良い」というのだ。
角度は斜め45度くらいが理想とのことで、「手は結構疲れますが、これでだいぶ変わるはず。全体がほぼ乾き、髪の毛全体が落ち着きます。あとは立たせたい、ふんわりさせたい部分の根本にドライヤーを1~2秒を当て、アレンジするのです。例えば7:3のようなセットの場合は、まず全体を乾かした後、顔の前から後ろ方向にドライヤーを当てると良いです。狙うのは前髪の立ち上げ部分の根本ですね。そうすると左右の髪が後ろに流れて前髪も立ち上がります」(田中さん)。
■プロの技はすごいぜ…
ドライヤーの大半は上から下に。その後、ふんわりさせたい部分、変化させたい部分の根本だけに温風を当てる。
その方法を試してもらうと、たしかに髪のセットが素早く、理想通りに仕上がった。一連のブローが終わると、もうほぼセット完了といった感じで、あとはその形を維持するため薄めにワックスやスプレーで仕上げ。これは明日から実践できそう。
毎回ドライヤーを当ててもらっている際、プロのドライヤー術に注目することもなく、メイドカフェの話やアキバ関連の呑気な雑談ばかりしてきた記者だったが、今度はしっかりその工程をラーニングしようと決意したのだった。
■執筆者プロフィール
キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)