15歳生徒が学校で複数回刺され死亡 14歳の加害生徒と過去にもトラブルか
ライバル関係にあったとされる男子生徒2名の喧嘩がエスカレートし、1名が小型ナイフで刺されて死亡した。学校で起こった恐ろしい事件に、驚きの声が上がっている。
「刺された、我慢できない」と苦しむ生徒に寄り添うしかなかった祖母は、大事な家族を亡くし悲しみに暮れている。喧嘩が事件に発展するまでの経緯を『Thaiger』などタイのメディアが伝えた。
■男子生徒2名が喧嘩に
タイ・チャチューンサオ県にある学校に通う男子生徒A(14)は、少し前に同学校の生徒Bさん(15)と激しく言い争った。その後も和解には至らず、数日後に再び激突。
一気にエスカレートし逆上したAは小型ナイフを取り出し、Bさんを繰り返し刺した。学校職員は騒ぎに気づき、ただちに通報。Bさんの祖母たち家族も連絡を受けて、学校に駆けつけた。
■「耐えられない」と言って死亡
重傷を負って倒れているBさんを見て衝撃を受けた祖母は、救急車に乗り込み一緒に病院へ。ずいぶん苦しんだBさんは「この怪我には耐えられない」と呻いて目を閉じ、後に死亡が確認された。
一部メディアは「Bさんは3回刺されていた」と報道し、「搬送先の医師たちが懸命に心肺蘇生を試みたが、Bさんを救うことはできなかった」と伝えている。
■刺した生徒は警察へ
学校に急行した警察は現場でAにいくつか質問し、その後に署へ連行した。Bさんともめた理由などは分かっていないが、今後は心理学者らが捜査に加わり動機の解明に努めるという。
事件に衝撃を受けた同地域のコミュニティリーダーは、「学校、そしてAとBさんの両親に会うつもりです」とコメント。
また今後については「賠償金について話し合うことになるでしょう」「学校、そして生徒さんたちが落ち着きを取り戻す方法を探る必要があります」とも語っている。
■学校が事件現場になるケース
学校で生徒たちが喧嘩し重傷を負う、または命を落とすといったケースがタイでは以前にも報じられていた。6月には、チェンマイの学校で16歳の少年が14歳の男子生徒を殺害する事件を起こしたばかりだ。
同事件の被害者は頭蓋骨がむき出しになるほど頭を斧で殴られ、その後に死亡。
容疑者は「被害者とは今学期が始まってから何ヶ月も不仲だった」「あいつと殴り合っても負けてばかり。そのせいで仲間にからかわれ悔しくて…」と動機を語ったと報じられた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)