“最短15分”給食時間の長さが物議 食べきれない生徒続出で「社畜レベル」の声も
「遅い生徒のことは置き去り」との声も上がる、短い給食時間。“捨てるのが当たり前”になることを懸念する声も…。
“給食を食べる時間が最短で15分”。ある母親の声を受け、X(旧・ツイッター)では「あまりにも短すぎる」という声の一方で「15分もある」など、さまざまな声が上がっている。
■給食時間が最短15分
きっかけとなったのは広島市にある中学校に通う生徒の母親の「給食を食べる時間、短くないでしょうか」という疑問だ。
その中学校では全体で35分間ある給食時間のうち、運搬や配膳に15分を使うことを想定しており、食事時間は20分になるとのこと。しかし準備が長引けば、食べる時間は20分未満になることもあるという。
広島市では標準的な「食事時間」は中学校で20分で、これを参考に各校が決めているとのことだが、なかには15分に設定している学校もあるという。この実態に「給食時間ってこんな短かったっけ…」「あまりにも短すぎる」「15分とかになったらさすがに可哀想すぎ」といった声が上がった。
■「本当は食べられるのに…」
現在学校に通う子供を持つ親からは「我が子の給食時間も10~15分だそうです。だから、残食も多いそうです」「給食時間短過ぎて、牛乳で流し込むの? って子供に聞いたことがある」「食べきれない子もいるみたいだし、低学年だと苦手な物だと更に時間かかっちゃうし昼遊びまで食べたりしてちょっと可哀想」といった声が…。
「元々食べるのが遅い生徒のことは置き去りなのか」といった声もあり、実際に「息子食べるのめちゃ遅くて家やと1時間以上かかること多い。給食は基本、食べきれないみたい」「本当は食べられるのに毎回残していると話を聞きました」と、“食べたくても時間がなくて食べきれない”子供も多い模様だ。
■「遅い生徒のことは置き去り」「社畜レベル」
子供時代を振り返った人からは「食べてから皆で遊ぶ時間はあったはず」との声もあり、この時間設定に「全っっ然楽しくない給食時間ですよね」「これじゃ食事じゃなくて餌だね」と感じる人も。
また、「社畜レベルじゃん、消化の時間とか考えてなくない?」「ご飯は、ゆっくり噛んで食べましょうだぞ。食育にも良くないね」「早食いのクセがついて良くないと思う」といった指摘も目立つ。
さらに「学校では『いただく』ということはどういうことなのか? 考えてもらうことも教育の一環。子どもたちが“捨てるのが当たり前”と考えてしまうことだけは回避しないといけない」と、短い給食時間は倫理的にも良くないとする声も見られた。
■社会に出たときの“訓練”との声も
一方で「俺からすれば15分もある! だ」「普通だと思うけど」「どこでも15分ですよ。もっと短いかも」といった声も。
「学校の給食時間が短いのは、『早く食べ終わって運動場に出て、残り時間いっぱい遊びたいだろう』という先生方の“親心”です」と肯定的な声も散見され、「実際に社会人になれば、15分程度で食事を済ませることもざら。そのための訓練も兼ねているのだ」「むしろ味わわないで早く食うのが食べきるコツだよ。給食ってそういう訓練じゃないの」との見方もあるようだ。
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(文/Sirabee 編集部・今井のか)