隣人に瀕死の重傷負わせた女に懲役27年 犬の吠え声に苛立ち殺人未遂
容疑者と被害者は以前から関係が険悪だった。原因は被害者宅で飼育されていた犬の吠え声で、容疑者はいつからか殺意を抱いていたという。
愛犬家はあまり気にならないものの、犬が苦手な人はよく「吠える声がうるさい」と言う。アメリカでは、犬の吠え声が原因で殺人未遂事件が起きていた。『Law and Crime』『KIRO7 NEWS』などが報じている。
■隣人に銃を発砲
事件は2022年11月29日午前11時半ごろ、ジョージア州ホール郡のフラワリーブランチで起きた。ここはラニエ湖のほとりに位置し、人口9,000人ちょっとの静かな町だ。
チャタフーチー通りにある民家の室内で、1人の女性が銃で撃たれ病院へ。フォンダ・シュゼット・スプラット(57)という隣人の女が、殺人未遂容疑で逮捕された。被害者は命を取り留め、名前は公表されていない。
■犬をめぐり強い殺意
スプラット容疑者は、かねてから被害者女性との関係が険悪だった。原因は被害者宅で飼育されていた犬で、当日も吠え声を聞いて激怒し、隣人宅に怒鳴り込んたことがわかっている。
スプラット容疑者は、手にしていた拳銃を被害者に向け複数回発砲していた。殺意は明らかで、逮捕後には本人も「死ねばいいと思った」と供述していた。
■医療費を請求
犯行当時、被害者宅には家族がいたことから、フラワリーブランチ警察は事件直後の記者会見で、「罪のない家族が巻き込まれ、もっと多くの犠牲者を出した可能性があった」と述べていた。
また、拳銃で撃たれたことによる治療費は2,000ドル(29万円強)ほどかかっており、被害者は容疑者にそれを最大限負担するよう求めていた。
■殺人未遂に終わったが…
先に有罪答弁を済ませていたスプラット容疑者は、このほど殺人罪、住居侵入罪、銃の不法所持罪などに問われる裁判に臨んだ。
殺人未遂事件とはいえ、強い殺意を見せていたスプラット容疑者には、懲役27年の実刑判決が言い渡された。また、出所後も38年間にわたり保護観察下に置かれるという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)