インドで26本の指を持つ女児が誕生 「女神の生まれ変わり」と喜ぶ家族
インドで26本の指を持つ女の子が誕生した。多指症と呼ばれる遺伝的疾患だが、家族に「女神の化身」として愛されている。
インド北西部の町で、合計26本の指を持つ女の子が誕生した。多指症と呼ばれる遺伝的疾患によるものだが、手足すべての指が通常よりも多いケースは非常に珍しいという。
『ニューズウィーク』や『NY Post』などが報じている。
■指7本と足指が6本
ラジャスタン州ディーグ地区のカマン地域保健センターで誕生した女の子は、両手の指が7本ずつ、両足の指が6本ずつあり、合計26本の指を持っている。
医療関係者は「彼女は稀な遺伝子異常を持って生まれた」と語ったが、家族は女の子がヒンドゥー教の女神の化身だと考えているという。
赤ちゃんのおじであるディーパックさんは「彼女は女神として家にやって来ました。ラクシュミー(富、幸運、権力、美、豊穣、繁栄を司るヒンドゥー教の女神)が家族に誕生したことは、私たち全員にとって幸運なことです」と喜んだ。
■出生時に起こる遺伝子疾患
女の子は、医学的に多指症と呼ばれる遺伝的疾患だという。これは出生時に見られ、通常は片方の手だけに起こる場合が多く、手足すべてに見られるケースは非常に珍しいそうだ。
多指症は通常、赤ちゃんがまだ母親の胎内にいる間に発症する。指が発達し分離するプロセスに時間がかかりすぎると、5本の指のうち1本が分離するという。
■多指症の原因は不明
なぜ多指症になるのか、はっきりとした原因はわからっていない。しかし医師たちは、この病気は遺伝する可能性があり、特定の家系に多いのではないかという仮説を立てている。
アメリカのボストン小児病院では、500人から1,000人に1人の割合で多指症が見られる。アジア系と白人の子供には親指、黒人の子供には小指が余分にある場合が多いなど、人種によって異なるそうだ。
指が増えることで健康全般に害を及ぼすものではないが、物をつかむようになったときに問題を引き起こす可能性がある。通常は指が少し大きくなる1歳から2歳の間に、余分な指を切除する手術を行うという。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)