世界一背の高いグレート・デンがわずか3歳で死去 世間を騒がす犬ほど早世の傾向も?
体高が104.6センチもあったグレート・デンの「ゼウス」。ギネス世界記録にも「世界一ノッポな犬」として登録されたが、病魔に侵され死去した。
体高(地面から背中の首の付け根まで)が1メートルもあり、ギネスブックに「世界一ノッポな犬」として登録されていたアメリカ・テキサス州のグレート・デンが、12日に死去した。
わずか3歳で天に召されたことに悲しみが広がっているが、「世界一」と騒がれる犬は早世の傾向があるようだ。
■ギネスも認めた驚きの体高
テキサス州ベッドフォードに暮らすブリタニー・デイヴィスさんが飼っていた、グレート・デンの「ゼウス」。世界一背の高い犬として話題になっていたものの、闘病の末に死去した。
グレート・デンのオスの体高は一般的には76〜90センチとされるところ、ゼウスは約104.6センチ(3フィート5.18インチ)と測定され、2022年にはギネスブックに「存命中のオス犬の中で世界一高身長」として登録された。
■術後に肺炎を発症
ゼウスはこの夏、右の前脚に骨肉腫を発症。切除手術は成功し、医師も看護師も懸命の治療と世話にあたってくれたが、術後にみるみる衰弱し、重い肺炎が命取りとなった。
生前のゼウスは、ブリタニーさんとともにメディアの取材を多々受けており、「本当に特別な犬です。堂々としていて誰にも優しく、存分に愛情を示し、でも頑固なときもあって」「たくさんの人や犬と友達になりました」などと語られていた。
■高身長ゆえ心臓が弱い犬も
2013年10月にはアメリカ・アリゾナ州で、当時やはり背の高さが世界一と騒がれたグレート・デンの「ジャイアント・ジョージ」が、8歳で天に召された。
そのとき、グレート・デンの寿命が8~10歳と大型犬の中でも特に短いことや、体の大きさゆえ、やがて心臓疾患が現れてくる個体が多いことが注目を集めた。
■「世界一醜い犬」も
同じく2013年には、2007年に世界一醜い犬コンテストで優勝していた小型の雑種「エルウッド」が、平均寿命より5年以上早く8歳で天に召された。
特別な外見と愛嬌で皆に笑顔を届け、『誰からも愛されるエルウッド』という童話も生まれた犬だったが、体調を崩してあっという間の死だった。遺伝子の変異が起きやすい体質に加え、テレビ出演や取材によるストレスも加わったのではないかという声も聞かれていた。
・合わせて読みたい→27時間の陣痛に耐え21匹の子犬を出産 グレートデーンに称賛の声も
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)