NASAが未確認異常現象に関するレポート公開 「異星人の存在否定しない」と提言
NASAが未確認異常現象に関するレポートを公表し、未知の異星人が存在する可能性を認めた。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が、未確認飛行物体(UFO)の目撃証言について、AIや機会学習などを用いたデータ解析する必要性などを盛り込んだ公式見解を発表。イギリス『BBC』らが報道している。
■異星人テクノロジーの存在は認める
NASAが、説明のつかない目撃情報を「未確認異常現象(Unidentified Anomalous Phenomena:以下UAP)」として、研究における指針を示した。
調査にあたったのは、多方面の専門分野から集まった16人で形成された独立研究チーム。NASAは分析結果をもとに、UAPが地球外起源であるという証拠は見つからないものの、未知の異星人テクノロジーが存在する可能性は認めた。
またNASAは、AIや機械学習における分析活用の重要性と信憑性のある高質のデータ収集にあると言及。科学者や元宇宙飛行士を含むチームメンバーは、機密情報に指定されたファイルにはアクセスせず、未機密情報について解析を行ったと明かしている。
■科学的結論を導くデータが必要
NASAのレポートで強調されていることは、UAPが存在する証拠を見つけることではなく、科学的見地から結論を導きだすためのデータの収集だ。光る物体を目撃した証言が多数あるなかで、高質で検証可能な標準的データが存在しないと指摘する。
最近、メキシコの自称UFO研究家が2体の地球外生物の死体だとし、公聴会で正当性について声明を発表。この件に関して、BBCがNASA委員会に意見を求めた。
科学者であるデビッド・スパーゲル博士は、「サンプルを世界の科学界に提供すれば、何かわかるだろう」と、科学的根拠の重要性を示唆している。
■海軍パイロットによる目撃情報
2004年の南カリフォルニア沖で、当時海軍の戦闘機パイロットだった人物が「複数の異常な航空機」を目撃した。1秒間に8万フィート(約24キロメートル)を降下したこの飛行物体の映像は、これまで機密事項として伏せられていた。
今年7月26日には、「未確認の異常現象」に関する下院監視・説明責任委員会の公聴会が開催。目撃者の一人であるデビッド・フレイバー退役海軍司令官はUAP遭遇を証言し、映像も公式情報として公開された。
NASAは、これらのデータの透明性を高め、アクセス可能な情報を共有することが当局機関としての役目だという見解を示している。公共の潜在的な安全性評価の重要性にも触れつつ、データ標準化の一環としてアプリ提供の有効性についても検討しているようだ。
■NASAが未確認異常現象のレポート公開
The full report by the unidentified anomalous phenomena report (UAP) independent study team can be found here: https://t.co/RoY8p9ce5l
Based on the team's recommendations, NASA will appoint a director of UAP research. At 10am ET (1400 UTC), we'll livestream a briefing from…
— NASA (@NASA) September 14, 2023
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)