20代女性が要介護の母親と激突し見放す決意 家族の理解を得られずショック
母親のためヤングケアラーになり何年も尽くしてきたのに、感謝されることはない女性。「娘だから」という理由で、介護を続けていくべきなのか。
トイレに行くこともできない母親を支えるため、長い間サポートを続けていた女性。しかしわがままな母親に愛想を尽かし「もう介護はしない」と宣言したところ、家族から「自分勝手」と責められてしまった。
■10代の頃に介護を開始
海外で暮らす女性(23)は10代の頃から、大人が担うことの多い家族の世話などを日常的に行う「ヤングケアラー」だった。母親(53)が何年も前に体調を崩し、寝込んでしまったためだ。
その後も母親の状態はどんどん悪化し、ついには歩行も不可能に。ひとりでできることも一気に減り、トイレの介助も必要になった。
女性は定期的に店にも行き、自分のお金を使って母親が必要な物を買い揃える。父親(56)もいるのに自分が中心となって母親を助ける生活に、ひたすら耐えてきた。
■「公平じゃない」と口論
そんななか少し前に、勝手な振る舞いをする母親と女性との間で口論が勃発。カッとなった女性は「お母さんのために私は人生を棒に振った」「こんなの、全然公平じゃない」と本心をぶちまけた。
しかし母親は一切悪びれず、むしろ「あんたのおばさんと父親のほうが、よほど私に尽くしてくれるわよ」と言い放ったという。おばと父親は、ごくたまに買い出しと掃除をするだけ。何より大変な介護を手伝ってくれるわけではなかった。
■介護をやめることに
「傷ついた」などと言う母親に、女性が「謝る気はないよ、本心だもの」と伝えたところ、母親は反省するどころか「ならもう二度とあんたに『助けて』なんて言わないから」と宣言した。
それからというもの女性は母親とは話もしておらず、介護も他の家族に任せている。それに家族は腹を立て、「身勝手だ」と女性を批判する。頑張ってきたのに理解してもらえない女性がネット掲示板『Reddit』に投稿し、「悪いのは私なのですか」と問いかけた。
■「あなたは悪くない」の声が続々
投稿を読んだユーザーの多くが、「あなたは悪くない」「家族と話し合って『協力して』と求めるべき」「あなたは奴隷じゃないのだから」といったコメントを書き込んだ。
また「介護サービスの利用を検討すべき」「母親を介護付き施設に入れるのが一番だと思う」という助言のほか、「そもそも感謝されもしないのに介護を続ける意味はないと思う」という意見も書き込まれている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)