14歳少年が母親を殺害し恋人に重傷負わせる 「悪夢のような光景」と警察
犯罪歴もない14歳の少年が、母親とその恋人にキレて取り返しのつかない事件を起こしてしまった。
母親を殺し、その恋人の命を奪おうとした10代少年。少年は現場となった家にいた兄にも銃口を向けたが、兄は無事だった。警察も驚いたという恐ろしい事件について、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■母親と恋人に発砲
アメリカ・フロリダ州にある家で息子たちを育てていた母親が恋人ともめ、激しい口論を始めた。ふたりが言い争う声を寝室で聞いていた上の息子は、「パンパン」という銃声に驚き、部屋を飛び出して母親のもとへ向かったという。
そこにいたのは銃を持つ弟(14)と、弟に撃たれ苦しむ母親のみ。弟はその直前に母親の恋人を5回撃っていたが、恋人のほうはすでに逃げ出し、現場にはいなかった。
弟は兄に気づくなり銃口を向けたが、引き金は引かずにそのまま家の外へ。逃げた母親の恋人にとどめを刺すため、家の周辺を血眼で走り回った。
■母親は死亡し加害者は自殺未遂
母親の恋人はその後ほどなくして発見・保護され病院に救急搬送されたが、顔面、胴体下部、両手などを撃たれて重体だという。母親のほうは数ブロック離れた家の私道で発見されたが、救急隊が駆けつけた時にはすでに心肺停止状態だった。
事件発生現場に急行した保安官たちは、凶行に及んだ弟を発見。何度も自身の頭に銃口を当て、自殺願望をほのめかした。
保安官たちは16分にわたって説得したが、このままでは手遅れになると判断し、非致死性の武器を用いて弟の動きを封じて身柄を確保した。
■「悪夢のよう」と当局も悲痛
保安官事務所は記者会見を開き、「悪夢のような光景でした」「本当につらい事件です」「容疑者はまだ14歳。なのに彼の人生はすでに終わったようなものです。施設の外の世界はもう二度と見ることができないのですから」と述べた。
銃口を向けられた兄のほうは、無傷だったとのこと。恐ろしい事件を起こした弟は大きなトラブルを起こした過去はなく、「犯罪歴はない」と報じられている。
母親と恋人の関係は良好だったのか、また仲が良い兄弟だったのかといった家族に関する詳細は、今のところ明かされていない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)