会計で渡されたレシート、その装置に目を疑う… 二度見必至の「魔改造」が話題
カレー店での会計事、発行されたレシートを見て驚き。予想外すぎる「レジの形状」に、称賛の声が寄せられている。
店頭での会計事、お釣りの金額やレシートに注意を払っていたとしても「レジ本体を注視している」というケースは非常に稀だろう。しかしX(旧・ツイッター)上では、一度見たら決して忘れられない「衝撃的なレジ」が話題を呼んでいるのだ…。
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■レシートの「出てきた場所」に目を疑う…
今回注目したいのは、Xユーザー・ひまちゃんさんが投稿した1件のポスト。
「厚木にある妻田カレーに行ったら、オーナーさんがAppleオタクだった(笑)」という書き出しから始まる投稿にはショートムービーが添えられており、年季を感じさせるデスクトップPCが映っている。
「古いPCを愛用している店なのかな…」と動画に目をやると、なんとフロッピーディスクを挿入する「スリット部位」から、勢いよくレシートが飛び出したではないか。そう、こちらは自作PCならぬ、Apple仕様のオリジナル「自作レジ」だったのだ。
■「最高の魔改造」と話題
こちらのPCは1991年に発売された「Mac Classic II」で、個人的にはまず左下部分に注目してほしい。同ポストを見るまで長らく忘れていたが、かつて「Apple Inc.」(アップル)のロゴマークはカラフルだったのだ。あったな、そんな時期…。
当時を知る者であれば「懐かしい!」と興奮必至の代物だが、デジタルネイティブの世代は「これは本当にPCなのか…?」と、思わず首を傾げてしまうはず。
こちらのポストは瞬く間に話題となり、投稿から数日で3,500件以上ものリポストを記録。他のXユーザーからは「こういうの大好き」「昔のMacの魔改造、良いな」「こだわりが素敵すぎる」「フロッピーのとこからレシート出したいって最高」など、称賛の声が多数寄せられている。
ポスト投稿主・ひまちゃんさんもApple製品を愛用する「Apple信者」だそうで、自作レジを目撃した際には「これすごいですね!」「写真撮っていいですか?」と大興奮。すると、同店オーナーは快く「もう一回レシート出してあげるから、動画撮っていいよ」と提案してくれたため、今回話題となった動画が撮影できたのだとか。
なお、寄せられたリプライの中には「この店のカレーは美味い」「めっちゃ美味しいからオススメ」など、カレーの味について言及するものも少なくなかった。
そこで今回はエモすぎる自作レジ、ならびに絶品カレーの正体を探るべく、神奈川県厚木市にある「妻田カレー」店舗に、直撃取材を敢行。その結果、衝撃の事実が明らかになったのだ…。
■このオーナー、完全にノリノリである
小田急電鉄の本厚木駅より、バスに揺られること約10分。到着した妻田カレーでは、気さくなオーナーが笑顔で記者を迎え入れてくれた。
同店のオープンは2015年だが、話題の自作レジは2019年に完成・設置したものと判明。モニター部分には「iPad」が嵌め込まれているのだ。
製作の経緯について、オーナーは「アプリ『Airレジ』を導入したiPadと、レシートプリンタを導入したところ、スペース的に邪魔だな…と感じ、PC本体の中に収納できるのでは、と考えるようになりました」「どうせやるのなら、レシートは絶対ここ(フロッピーのスリット)から出したい! と思い、コツコツと改造しました」と振り返っている。
なお、レシートが「あまりに普通にMac Classicから出てくる」ため、初回のレシート発行時はその異変に気づかず、ワンテンポ遅れて驚く人も珍しくないのだとか。
やはり世代や「当時PCを触っていたか」によって、利用客の反応がガラッと変わってくるようで「気づく人は気づいて、驚いてくれますね」「しかし中には『フロッピーって何?』という方もいらっしゃいます(笑)」とのコメントがなんとも印象的であった。
自作レジの謎が解明できたので、続いては「妻田カレー」を実食することに。
メニューに目をやると…「辛口」「中辛」の下に「辛くない口」という、謎のオプションが表記されているではないか。「甘口の捻った表現」と受け取った人もいるかと思うが、オーナーは「甘口とは違いますね」と、やんわり否定。
続けて「辛いカレーが苦手な人が求めているのは『甘いカレー』でなく『辛くないカレー』のはずなんです」「なのでこちらは『甘口』でなく、『辛くない口』と表記させて頂きました」と、哲学的な補足を入れてくれたのだった。そこで「辛くない口」を選択し、ありったけのトッピングを乗せて注文することに。
オーナーのイチオシは「アボカドペースト」で、完全オリジナルレシピだというカレーの風味に、非常にマッチしている。水を使用せず、トマトと豆乳を煮込んで作ったルーの風味は非常に濃厚で、マッシュポテトを連想するレベル。もはやルーだけで「ひとつの料理」と呼べるほどのクオリティである。
同店は定期的に「昔のMacのレジの店」としてネット上で話題になっているが、「そもそもカレーがめちゃくちゃ美味い」ということを改めて強調しておきたい。
また、話題の動画からでは分からないが、じつは同店のレジ周辺には「4つのApple製品」が周囲と同化し、隠れているのだ。絶品カレーと「あの頃のインターネット」トークが楽しめる妻田カレー、ぜひ一度訪れてみてほしい。
【店舗詳細】
「妻田カレー」
神奈川県厚木市妻田北3丁目7−2
※月曜定休