SNS利用したロマンス詐欺の手口が明らかに 逮捕された男は「僕も被害者」と主張
SNSを使って女性に連絡し、貢ぐ“紳士”を演じていたが、その狙いはロマンス詐欺だった。
面識もない「外国人」から届いたメッセージに浮かれ、繰り返しお金を送ってしまった女性。詐欺に関与したとみられる20代の男が逮捕されるまでの経緯を、『Thaiger』などタイのメディアが伝えた。
■SNSで始まった「遠距離恋愛」
タイで暮らす女性がInstagramでダイレクトメッセージを受信し、送信者である「外国人」とたびたび連絡を取り合うようになった。
相手は「ローランド」という名のハンサムな男性。たちまち夢中になった女性は、SNSを利用して遠距離恋愛を始めた。
ローランドはその後に別のアプリからたびたびメッセージを送信し、「君に贈り物をあげたい」と猛アピール。そうやって女性の信用を得ることに成功した。
■送金を求められ…
「ジュエリーを君に贈りたい」「お金もあげたい」と熱心に伝え献身的なパートナーを演じたローランドは、「配送料や税金などを工面してほしい」「もちろん、後で全額返すから」と要求。
この時点でローランドを信じ切っていた女性は怪しむことはなく、計19回も送金した。合計金額は100万バーツ(約412万円)以上にのぼったが、贈り物は全く届かない。女性はようやく「詐欺かも」と心配になり、警察に相談した。
■逮捕された男は「首謀者じゃない」
捜査を開始した警察は、ローランドが使っていた銀行口座を確認。慎重に調べを進め、11日にサラブリー県在住のタイ国籍の男(25)を逮捕した。
男は容疑を否認し、「詐欺の首謀者ではありません」「むしろ僕は被害者なんです」「誘われて、詐欺師のために銀行口座を確保してやっただけ」と主張しているという。なお使用されていた「ローランド」のSNSは、「偽アカウントだった」と報じられた。
多くの人が楽しく利用しているSNSは詐欺の温床にもなっており、この女性のようにロマンス詐欺に遭うケースは、日本でも多数報告されている。
・合わせて読みたい→ROLAND、太客になりそうな芸能人を解説 「もうちょい粘れば…」
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)