犬の「おなら」に耐え切れずランク下の座席に移動した夫婦 航空券代の全額返金を要求
帰りのフライトで犬連れ女性の隣になった夫婦。犬のおならに我慢が限界を迎え、ランク下の座席に移動した結果、差額の返金を求めて騒動になった。
国際線の飛行機に搭乗した夫婦が、隣席の犬に耐えられずに座席変更を余儀なくされ、航空券の払い戻しを求めていることが分かった。『New York Post』『Stuff』などが伝えている。
■プレミアムエコノミーシートを予約
ニュージーランド在住の夫婦が6月にフランス・パリに旅行に出かけ、パリ発シンガポール経由ニュージーランド行きの便で帰国することに。
またパリからシンガポールは13時間のフライトということもあって、座席ピッチの広いプレミアムエコノミーシートを予約したという。
帰国当日、夫婦が飛行機に搭乗したところ、隣の席は犬連れの女性で、足元には犬が座っていた。この犬は「エモーショナル・サポート・ドッグ(ESD)」で、飼い主の不安を解消するための補助犬だ。
海外では、精神疾患患者を精神面でサポートするESDが、飛行機や電車など、公共交通機関に同乗できる場合が多い。
■犬のおならで座席変更
とりあえず夫婦は着席したが、足元にいた犬の鼻息は荒く、よだれを垂らして落ち着かない様子だった。犬種は中型のブルドッグ系とみられる。
すぐ隣席の夫が短パンだったため、犬の顔が直接脚に当たってよだれが付着したり、鼻息もうるさかった。それでも我慢していた夫婦だが、6時間ほど経過した頃、犬が「おなら」をしたという。
臭いに耐えられなかった夫婦は、客室乗務員に座席変更を求めた。空きのある座席はエコノミーシートのみだったが、夫婦は了承して座席を移動。この時に対応した乗務員は、後日お詫びの連絡を入れると話したそうだ。
■航空会社の謝罪に不満
しかし帰国後1週間が経過しても航空会社から音沙汰なく、夫婦はプレミアムとエコノミーの差額返金を求めて連絡を入れた。何度かやり取りをした後、最終的に約2万円のギフト券の提示とお詫びメールが届いたそうだ。
夫婦にとっては到底納得いくものではなかったため、今度は航空券全額の返金を求めているが、現在まで納得いく回答を得られていないという。
夫婦の訴えを受けて、航空会社は「お客様にご不便おかけしたことをお詫びします。引き続き直接対応します。サポート犬の事前告知がなされなかったようで、今後このようなことがないよう努めます」などと『Stuff』の取材に回答している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)