飛行機で通学する大学生が話題に 「週3往復ならアパートを借りるより安い」
サンフランシスコにある超名門のカリフォルニア大学バークレー校に、ロサンゼルスから飛行機で通う大学生。アパートの家賃が高いことが理由だった。
年々上がる物価に辟易している人は多い。だが日本よりもずっと物価が高い国はたくさんあり、例えばアメリカのロサンゼルスでは、ランチだけで3,000円以上もするそうだ。
そんななか、ある大学生の奇策が話題を呼んでいることを、『UNILAD』や『Los Angeles Times』などが伝えた。
■飛行機で週に3回大学へ
カリフォルニア州サンフランシスコにある、超名門のカリフォルニア大学バークレー校に通うビル・ゾウさんは、勤めている会社から、輸送工学の修士課程を取るべく1年間大学で学ぶことを許可された。
そんなビルさんの自宅は約620キロ離れたロサンゼルスにあり、広大なカリフォルニア州ゆえ、毎週月、水、金曜日に飛行機で通学しているのだという。
■大学周辺の家賃は50万円にも
理由はなんと「そのほうが安上がりだから」だそうで、さまざまな戦略を駆使するビルさんのアイディアに注目が集まっている。
近年はアメリカでも家賃が軒並み値上がりし、特にバークレーがあるベイエリアは、富裕層が集う高級住宅地。シリコンバレーにも近く、1ヶ月の家賃は平均して3,358ドル(約50万円)に及ぶなど、全米でもトップクラスの賃貸料だそうだ。
■年間の飛行機代は35万円
ビルさんはメディアに「僕が今住んでいるアパートは、値段がとてもリーズナブル。もし引っ越したら、もう二度とあの額では物件を探せない」と話している。
また「今の仕事が大好きなので、卒業後もここで仕事を続けたい」とも明かしており、ロサンゼルスの自宅から飛行機で通学することを選んだ。
驚くことに1年間でかかった交通費は、238本ものフライトを利用しても2,413ドル(約35万円)。ベイエリアの家賃が年間600万円にもなってしまうことを考えると、「はるかに安い」と言うのも頷ける。
■秘策はたったの3つ
交通費を安く抑えるには秘策があるそうで、支払いには航空会社のクレジットカードを利用すること。日常生活のなかでもそのカードを利用してマイルを貯め、チケットに充てる。
また、授業の履修計画をかなり早めに立てて「早割りチケット」を購入し、夏場のピークシーズンを避けることも伝授。ビルさんはこうして一度も授業を休むことなく、非常に優秀な3.88 GPA(最高が4.0GPA)という成績を収めたそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)