阪神・岡田彰布監督は「時代に迎合しない」 江本孟紀氏が采配を称賛
江本孟紀氏が岡田彰布監督の「時代に迎合しない姿勢」を称賛。「あと10年監督を続けて」とエールも。
■優勝は「岡田監督の存在が大きい」
阪神がリーグ優勝した理由について江本氏は「本当に突出しているというよりも、チーム全体がまとまって。これはやっぱり去年までの積み重ねが非常に大きいと思いますね。『俺が勝つまで投げるぞ』という根性を持った伊藤投手とか、柱になるピッチャーがいたりですね、抑えもなんとか決まった」と指摘する。
そして「そこに持ってきて岡田監督という存在が非常に大きかったと思いますね」と語った。
■優勝した最大の理由は…
さらに江本氏は「岡田監督が優勝した最大の理由はですね、岡田野球というのはオーソドックス。持てる力を発揮する。 それから、良いものは良い、悪いものは悪い。最近の風潮に惑わされない」と分析。
続けて「大学野球から、阪神に入った時代。それから阪神での監督コーチ、オリックスへの武者修行みたいな監督経験 。それから評論家生活を10数年。こういったいろんな要素を自分が持って、 監督を絶対やるんだ、もう1度やるんだという思いを日頃から持ちながら、タイガースを見てきて。 今年監督をしたときにそれを伝えたわけですね 。その伝わり方が、選手が活躍できる要素だったんではないかなと思います」と話した。
■「時代に迎合してはいけない」
その後岡田監督が就任後1、2番打者を固定したことや守備力を強化したことなどを称賛する。
そして「時代に迎合してはいけないと。チャラチャラ一喜一憂をしてはしゃぎまわる、そういうことはダメだと。良いことは良い、悪いことは悪い。悪いときはビシッと言う、良いときには当然褒める。こういった野球に対する信念というか、野球に対する想いを持ってチームを率いた結果が、18年ぶりの優勝に繋がったのではないかと思います」と指摘した。
■あと10年監督を
江本氏は65歳の岡田監督に「中高年の星のようにがんばって」「昨年のメジャーリーグで優勝した監督も74歳か75歳でしたからね。そういうことを考えたらね、あと10年ぐらい監督をやって強い阪神の伝統を作るくらいの勢いでやってもらいたい」とエールを送っていた。
日本プロ野球における最年長監督は、2009年に東北楽天ゴールデンイーグルスの指揮をとった野村克也氏で74歳。岡田監督がこれから10年間指揮をとり続けた場合、記録を更新することになる。