長嶋茂雄巨人が球団史上唯一の最下位になった理由は… 堀内恒夫氏が回想

堀内恒夫氏が巨人史上唯一の最下位となった1975年の長嶋茂雄ジャイアンツを回想。今の投手に苦言も。

長嶋茂雄

元読売ジャイアンツ監督の堀内恒夫氏が江本孟紀氏のYouTubeチャンネルに出演。そのなかで巨人史上唯一の最下位となった1975年の長嶋茂雄巨人を語った。


関連記事:原辰徳監督とコーチの「勘違い」が巨人低迷の原因? 柴田勲氏が苦言

■堀内氏と江本氏がトーク

昭和22年生まれの堀内氏と江本氏が昭和の読売ジャイアンツを振り返った今回の動画。

江本氏は「長嶋さんのことをちょっと。巨人史上初の最下位だろ? あれどうだったの、あのころ」と1975年に巨人史上唯一となる最下位になったシーズンについて質問をする。

すると堀内氏は「いやあ、あれはもう悲劇だね。グラウンドに行きたくなかったもん。1つ勝ったら、3つ負けるんだもん」と笑った。

関連記事:大谷翔平の二刀流は「巨人では難しかった」 元スカウト部長末次利光氏が解説

■最下位の原因は…

さらに堀内氏は「俺はおかげさんで、巨人の最多敗戦(シーズン最多敗戦記録)だよ。堀本律雄さんが18敗なんだよ。俺も18だよ、10勝18敗だよ。それも最後の試合で優勝が決まって、最終戦で俺が先発して勝って、ようやく10勝ったの。10勝ったの俺だけしかいないんだ」と語る。

江本氏が「あれはなにがよくなかったの?」と質問すると「V9の出がらしばっかりだもん」と堀内氏。すると「柴田(勲)、高田(繁)」と江本氏も納得の表情を浮かべる。

堀内氏は「N(長嶋茂雄氏)がいないんだから、監督で。それで王貞治さんが怪我したから、誰もいないんだよ。勝てるわけないよ。俺はもう投げるのが嫌だった。投げれば負けるし」と回想した。

関連記事:原辰徳監督の投手陣不調の原因? 江本孟紀氏が独自分析 「投げ込みが…」

■最近の投手事情に疑問符も

その後話題は最近の投手事情に。江本氏は「11勝16敗とかいうときも、気持ちだけは勝つまで投げるじゃん。勝つまで投げるという気持ちがあるじゃない? あのころもそうでしょ?」と話を振る。

すると堀内氏は「いやあ、そりゃそうよ。代わったらなにをされるかわからないから。だって、1番良いピッチャーが先発しているわけだから。まあ俺だけど、次に出てくるやつは俺より落ちるわけでしょ。危ないに決まっているじゃん、任せたら」と話す。

そして「今の巨人がそうじゃん。途中から出てきたらわからんで、今の巨人のリリーフ陣だったら。そういうのがあったから、何球投げても完投をしたいと思っていた。1番俺、182球かな完投したことあるよ」と語った。

また、江本氏も「俺も経験がある」と語り、その後現役時代に219球投げていたことが紹介されていた。

関連記事:「マウンドは風呂じゃない」 江本孟紀氏がバスタオル持参する投手コーチに苦言

■1975年は広島が優勝

動画内で語られた1975年は、読売ジャイアンツが球団史上唯一の最下位に。前年に引退した長嶋氏が監督に就任したものの低迷し、広島東洋カープが球団史上初のリーグ優勝を成し遂げた。

巨人はこの年のオフ、日本ハムから張本勲氏を獲得。長嶋監督がチームを立て直し、1976、77年とリーグ連覇(日本シリーズは敗退)を達成している。

【Amazonセール情報】ココからチェック!

次ページ
■堀内氏が巨人史上唯一の最下位を語る