チームの大ピンチ救った東克樹 ハーラートップの左腕が中5日完投で負の連鎖を断ち切る【DeNA週間MVP】

東克樹が横浜DeNAベイスターズの危機的状況を救った。決意の登板だったと明かし…。

2023/09/11 15:00

東克樹

敵地に乗り込み、2位の広島とのゲーム差を縮めることを目論んだベイスターズ。しかし結果は1勝2敗で逆に差を広げられてしまうこととなり、本拠地に帰ってのスワローズ戦では勝ち越したが、トータル5割で貯金を作ることはできなかった。


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■最悪の雰囲気に陥る

カープとの初戦、5日は9回に勝ち越しながら守護神の森原康平が守りきれず、延長10回に山﨑康晃が2死からの連続四球が響きサヨナラ負け。

翌日は5回までに3得点を挙げたが6回に一気に追いつかれると、その後は打線が沈黙。押されっぱなしの展開で11回に中川虎大がデビッドソンに一発を浴び、連夜のサヨナラ負けと最悪の雰囲気となった。

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■東克樹がピンチを救う

ここで3連敗すると2位どころか4位転落でCS進出すら危うくなる危機的状況を救ったのは、東克樹だった。

9月1日に103球を投じながらも中5日でマウンドに立った東は、3回にソロホームランを浴びるも、その後は単打のみに抑え、また連打も決して許さない丁寧なピッチングを披露。

ネフタリ・ソトの犠飛と桑原将志の2発のソロホームランの3点を守りきり、9回を116球、被安打8、奪三振8、無四球の内容で敵地のマウンドを支配してみせた。

13勝は2位に3勝の差をつける圧倒的な数字で、自身も6月1日のイーグルス戦から9連勝と、球団の左腕では1993年の野村弘樹氏以来30年ぶりの記録となった。

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■「横浜に帰って連勝できるように」

お立ち台では「最後まで投げきることができてすごく嬉しいです。昨日一昨日と延長戦で中継ぎの方たちがたくさん投げているので、今日はできるだけ長く投げようと思ってマウンドに上がりました」と決意の登板だったと明かした。

また「悪い流れを断ち切ることができたので、ここから横浜に帰って連勝できるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います」とエースの風格も漂う受け答えで、ビジターに詰めかけたベイファンの喝采を浴びていた。

東の力投のおかげで中継ぎを休ませ、同時に負の連鎖を断ち切り、スワローズ戦のカード勝ち越しにつなげることができた先週のベイスターズ。トミー・ジョン手術から華麗なる復活を見せてくれた“小さな大投手”の存在は、とてつもなく大きい。

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■執筆者プロフィール

萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。

23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。

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(写真・取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘

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