体育の授業で12歳少年が死亡 「体育着を着ていない」と猛暑の中走らされ…
少年は「水が欲しい」「息ができない」などと訴えたが無視され、病院で亡くなってしまった。
カリフォルニア州に住む12歳の少年が、学校で体育の授業中にグラウンドを走らされ、気絶して病院に運ばれたのち、死亡した。
『Daily Mail Online』や『TODAY』などの海外メディアが報じたところによると、少年が倒れたとき、気温は32度を超えていたという。
■真夏の体育の授業で…
アメリカ・南カリフォルニア州の中学校に通うヤーシュア・ロビンソン君は、8月29日の午前中の体育の授業中にグラウンドに倒れ込み、反応を見せなくなった。
救急隊員が到着し、ヤシュア君を病院に運んだが、心肺停止状態に陥った彼はそのまま息を引き取った。
■罰としてランニング
ヤシュア君がグラウンドで倒れた時、外気温は32度を超えていた。そんな中、ヤシュア君は体育の授業ための適切な服装に着替えていなかったため、罰としてグラウンドを走らされたという。
メディアの取材を受けたヤシュア君の叔母によると、ヤシュア君は「水が欲しい」「息ができない」と教師に訴えたが無視されたそうだ。
現在まで、学校側は声明等を出しておらず、メディアの取材にも応えていない。ヤシュア君に関しても、正式な検視報告を待っている状態だ。
■「言葉にできない苦しみ」と両親
ヤシュア君の叔母は、彼の葬儀費用に充てるための募金サイトを開設しており、3日で34,000ドル(約500万円)が集まった。
ヤシュア君の両親は、募金サイトにコメントを寄せ、「子供を失う苦しみは言葉にできないほどです。検視結果を重い心で待ちながら、人生の予測不可能さを思い知らされています」と悲しみを表した。
■学校を非難する声も
このニュースを見た人々からは、「悲惨なニュースだ」「少年が安らかに眠れますように」「遺族の方々に深く同情する」と弔いの言葉が寄せられた。
また、「完全に学校側の過失」「近くに住んでいるけど、最近は信じられないほど暑い。こんな中走らされたなんて地獄だ」「教師は逮捕されるべきだと思う」と、ヤシュア君をグラウンドで走らせた学校や教師を非難する声も多く上がっている。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)