部屋番号を間違えた管理会社に荷物を処分され… 損害賠償求めた住人にさらなる問題発生
アパートに置いていた荷物を、すべて捨てられてしまった男性。管理会社が部屋番号を間違えて処分したことが判明し、大騒動になった。
アメリカ・テキサス州のとあるアパートの住人男性が、荷物を無断で捨てられたとして、損害賠償を求めて不動産管理会社を提訴した。『Fox 4 News』『New York Post』などが伝えている。
■室内はもぬけの殻に
7月25日、テキサス州の高層アパートに住む男性が仕事を終えて帰宅すると、玄関のドアが開いていたという。中に入ると、室内はもぬけの殻。
泥棒に入られたと思い警察に通報するも、すぐにアパートの管理会社が部屋番号を間違え、男性の部屋の荷物を誤って処分していたことが分かった。
男性が抗議をしたところ、管理会社はミスを認めて謝罪し、荷物を取り戻す手続きを取った。管理会社によると、荷物の撤去対象は男性の隣の部屋だったそうだ。
最終的に荷物の大半は男性の元に戻ることはなく、戻ってきたものも外のゴミ捨て場に捨てられていたため、損傷していたり、汚れていたりで、使える代物ではなかったという。
■管理会社は話し合いを拒否
男性がすぐに管理会社に荷物の賠償を求めると、「話し合いはできない。男性とは賃貸契約をしておらず、又貸しの不法占拠状態」と返答された。同部屋の賃貸契約者は男性ではなく、男性の元パートナーの女性だったのだ。
男性は当初、女性と娘(9)との3人で暮らしていたが、女性が家を出て行ってしまったそうだ。理由は不明だが、男性はその事実を管理会社に報告していなかった。
さらに管理会社は、新しい賃貸契約申込書の記入を求め、「24時間以内に提出しなければ強制退去になる」と男性に告げたという。
■賠償求め管理会社を提訴
申込書のサインを拒否した男性は、管理会社に荷物の賠償を求めて裁判所に提訴したという。
男性の代理人弁護士によると、本件は契約者が誰かという問題とは無関係と主張し、「約43万円の家賃を支払い済みなのに、無断で部屋に侵入して荷物を捨てていい理由にならない」と、『Fox 4 News』の取材に話している。
現在、男性は娘とともに部屋を出て、家族の元で一時的に暮らしているという。また管理会社は、今回の訴訟について各メディアからコメントを求められるも、回答を拒否しているそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)