余命宣告された愛犬にバケットリストを作成したカップル 「残された毎日を大切に」
かげかえのない家族であるゴールデン・レトリーバーが、余命18ヶ月と判明。「バケットリスト」を作成したカップルは、愛犬の好きだったことをできる限り叶えたいと願っている。
人間よりもずっと寿命が短いペットたち。「ペットロス」という言葉が存在するほど、飼い主にとって彼らが天国へ旅立ってしまった後の虚無感は相当なものだ。
今、あるカップルの行動に世間の注目が集まっていることを、イギリスの『Mirror』や『Daily Mail』が伝えた。
■念願のゴールデン・レトリーバー
グラスゴーに暮らし、幼馴染であり交際中のホリー・ミッチェルさん(21)とディラン・ブラッドリーさん(22)は、以前からゴールデン・レトリーバーの大ファンだった。そんななか2020年3月に、捨てられていた1匹の子犬を保護した。
テディベアのような見た目だったことから「テッド」と名付け、海や公園、キャンプなど、どこに行くにも一緒に連れて出かけたという。
■医師から「余命18ヶ月」
しかし今年初め、散歩の後に舌が青紫色になり、苦しそうに呼吸をするテッドの様子にふたりは気がついた。
動物病院で複数の検査を受けると、肺感染症を患っていることが判明。手術を受けるも、医師からは「残念ながら為す術はありません。余命18ヶ月です」と告げられてしまったそうだ。
そこでふたりは、「残された毎日を大切に過ごしたい」といった願いから、テッドが大好きだったことをまとめた「バケットリスト」を作成した。
■「あまりにも悲しく不公平」
バケットリストには、「ビーチに行く」「アイスを食べる」「エディンバラ城に行く」「家族写真を撮る」「キャンプに行く」「夕日を見る」などが挙げられているという。
テッドはまだ3歳と若いことから、ホリーさんは「この先10年以上一緒に過ごせると思っていたのに、あまりにも悲しく不公平です」とつらい心境を明かしている。
だがテッドは、最近では筋力が低下し、容態が急速に悪化。大好きだった散歩も、今では800メートルを歩くのがやっとの日もあるそうだ。
■娘にも優しい愛犬
また今年は、ホリーさんとディランさんの間に赤ちゃんが誕生。現在10ヶ月になる娘のライラちゃんに、テッドはとても優しく忍耐強く接してくれるという。
ホリーさんは「犬好きでない人には分からないかもしれないけれど、彼(テッド)は文字通り私の赤ちゃん。わが子が生まれてもなお、等しく愛おしいんです」と話す。
ふたりがテッドとの残された日常を記しているTikTokは、「泣ける」「テッドは素晴らしい生涯を送っているね」「最高に幸せで、最高に悲しい動画だ」など、大きな反響を呼んでいる。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)