車に轢かれたシカも食べる超自給自足カップル 「恐怖と不快感を乗り越えればいける」
自生する植物や、車に轢かれた動物も食べてサバイバル生活を続けるカップル。スムージーの材料も山から調達するという。
2023/09/07 07:30
自生や栽培している野菜や狩りでサバイバル生活を続けている「自給自足カップル」を、『Metro』や『New York Post』など複数メディアが報じている。
■野生イグアナも狩って食べる
アメリカ・フロリダ州在住のエリック・ジョセフ・ルイスさん(41)とジェス・ラッセルさん(26)のカップルは、市販の食料品の購入や摂取をなるべく抑え、山で山菜を採り、路上での狩りなどで生活している。
1年の半分をフロリダで過ごしている2人は、ココナッツ、アボガドなどを栽培し、キノコやベリーなど野生の食べ物も食事のメニューに加えている。タンパク質は野生のブタやイグアナ、七面鳥、リス、アヒルなど、捕獲したものが主食だ。
■車に轢かれたシカを食べることも
時には、自動車に轢かれたシカを食べることもあるという。シカ1頭から45キロもの肉が取れ、骨だしスープや革製品の材料、残った骨は愛犬のリーラに与えるなど、あらゆる部位を無駄なく活用しているそうだ。
衛生面なども気になるところだが、エリックさんは「路上で死んでいる動物を食べることは、思っているほど悪くありません。死んだ動物という恐怖と不快感を乗り越えれば、彼らが自由に生きた命であることを認識し、敬意を払うことができます」と語る。
■自給自足ながら豊かな食生活
そんな植物や野生動物の愛好家であるエリックさんとジェスさん。
フロリダ生活での典型的な食事は、自家栽培のタマネギ、サツマイモ、ハヤトウリに、山で採ってきた野生のキノコをのせ、イラクサのペーストを添えたもの、ワイルドベリーのスムージーなどバラエティに富んだものだ。
エリックさんの自給自足生活の原点は、子供の頃に植物の専門家だったおじに食べられるハーブや自生植物を教えてもらったことがきっかけだという。
20代には森の中でテント生活と瞑想に明け暮れ、その後にブルーベリー畑に住み始めた。現在は果物やナッツ、野菜などを自宅で栽培している。
◾️甘い物はやめられない
また栽培できないレンズ豆、米、コンブチャ、ココナッツヨーグルトなどはスーパーマーケットで調達することもあるが、必要最低限の物を買うにとどめているそうだ。
一見するとストイックな生活を送っているカップルだが、甘い物はやめられないそうで、「甘い飲み物やお菓子は市販の物を買います。必要な物だけ買えば、予算は週20ドル(約3,000円)程度ですよ」とエリックさんは語った。
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(文/Sirabee編集部)