熱海駅に出現した謎の改札、あまりに神対応すぎる… 「全国に置いて」と称賛の嵐
駅に突如、謎の専用改札が出現。「青春18きっぷ専用」なるその正体に、称賛の声が寄せられているのだ。
列車での長旅と聞くと「新幹線」を真っ先に思い浮かべるが、青春18きっぷを利用した「普通列車」(鈍行)での旅も、なかなか乙なものである。
以前X(旧・ツイッター)上では、とある駅に設置された「専用改札」に称賛の声が寄せられていたのをご存知だろうか。
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■「本当にありがたい」と称賛相次ぐ
7月某日、とあるXユーザーが「熱海駅に18きっぷ専用の改札があって笑った」と綴ったポストを投稿。
ポストに添えられた画像を見ると、そこには確かに「青春18きっぷ専用改札」と表記されたのぼりと、改札周辺で待機する駅員の姿が確認できたのだ。
こちらのポストは投稿から数日で3,000件近くものリポストを記録。他のユーザーからは「この試み、本当にありがたい」「他の駅も導入すれば良いのに」「有人改札でトラブル起こると詰まるから、これは助かる」「全国の主要駅に置いてほしい」といった称賛の声が多数寄せられていた。
そこで今回は、JR熱海駅の試みについて「JR東日本 横浜支社」に、詳しい話を聞いてみることに…。
■便利な 18きっぷにも「最大の弱点」が…
ご存知の通り、全国のJR線の普通・快速列車などが乗り放題になるお得さが魅力の青春18きっぷ。こちらの改札は、そんな青春18きっぷの「弱点」をカバーするためのものである。
話題の改札の詳細について、JR東日本担当者は「熱海駅初の試みとして、2023年7月20日より『青春18きっぷ専用改札』を開始しました」「青春18きっぷは自動改札に対応していないきっぷであることから、有人改札できっぷを提示して通過する必要があります。そこで、有人改札の混雑緩和を目的として『青春18きっぷ専用改札』を開始しました」と、説明していたのだ。
青春18きっぷを利用して長距離移動をした経験がある人ならば分かると思うが、複数回の乗り換えを経験しているうちに「この人、さっきも自分と同じ乗り換えをしていたな…」という顔ぶれが揃ってくるもの。
そしていざ目的地に着くと、有人改札に「青春18キッパー」らが押し寄せ、改札を出るのにかなりの時間を食ってしまう…という事態も珍しくない。そうした背景もあって、話題の「青春18きっぷ専用改札」は、多くのユーザーに称賛の声で迎え入れられたのだ。
■熱海駅、完全にノリノリである
同改札の設置は「青春18きっぷ」(夏季用)利用期間に当たる7月20日~9月10日の期間内で、平日は11:10~12:10、14:40~15:40、土日祝日は11:30~12:30、14:40~15:40頃の時間帯を目安に実施しているそう。
なお今回の取材に際し、JR東日本 横浜支社からは「いつも熱海駅をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。熱海は温泉をはじめ、海あり、山あり見どころ満載の観光地です」「もちろん、海鮮グルメから今話題のスイーツまで盛りだくさん!! 改札を抜ければ、華やかな観光地『熱海』です。賑わいが戻りつつある熱海にぜひ足をお運びください。熱海駅社員一同、心よりお待ち申し上げております」と、地元愛を感じさせるメッセージが寄せられている。
青春18きっぷの利用期間はまだ2週間ほど残っているので、これを機にぜひ熱海を訪れてみてはいかがだろうか。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)