少年が警察署に出向き「僕を孤児院に入れて」 宿題めぐる母親との口論に疲れ…
小学校から出される宿題のことで、母親から毎日怒られていた少年。ついに家出し、警察に逃げ込んだ。
毎日のように出される子供の宿題。夏休みともなれば量も多いうえ、絵日記や読書感想文など種類も増え、それらが日常のストレスになっているとこぼす親は少なくない。
そんななか、ある少年の家出騒動が大きな関心を集めている模様だ。『Oddity Central』や『Pulse Ghana』などの海外メディアが報じている。
■母親が宿題のことで叱咤
話題になっているのは、中国・重慶市に暮らす10歳の少年。以前から、毎日出される小学校の宿題に手こずっていた。
向学心が低く、「宿題まだやってないの?」「早く終わらせなさい!」と母親から口うるさく叱られる日常に嫌気が募り、少年はついに家出を決意した。
■「孤児院に入れてくだい」
少年が最初に向かった先は、渝北区にある警察署だった。中に入ると、警察官2人に「毎日母親に宿題のことで怒られるので、家出してきました。僕を孤児院に入れてください」とお願いしたという。
警察官は少年を説得し、両親の電話番号を確認すると母親に連絡。事情を尋ねたところ、勉強や宿題を理由に、息子との間で言い争いが絶えないことを認めたという。
■少年は帰宅を拒否
母親は「まさか家出するとは思っていなかった」そうで、警察官は父親に連絡し、迎えを依頼した。少年は「帰りたくない」「孤児院にいるほうがマシだ」と帰宅を拒んだものの、警察官が懸命に説得し、なんとか自宅へ戻ったそうだ。
少年の言動は警察署の防犯カメラの映像とともに、瞬く間に世界中に拡散されて注目を集めた。
■親世代からは母親へ理解の声
「甘やかされて育った現代の子供ならではの出来事」「宿題をやらないほうが悪い」といった批判の声があがる一方、「私も子供の頃はずっと宿題のことで叱られていたから、この子の気持ちが分かる」という人もいる。
また「毎日同じことで怒らなければならない母親の気持ちにもなって」「子供を怒るのってすごい体力を使う」と子育て中の親たちの真剣そのもの意見もある。
さらには「親身になって少年を説得した警察官も素晴らしい」という称賛の声も寄せられているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)