『山葵』を何と読む? 高い抗菌性に加え健康への効能も期待されているアノ植物
銭葵の葉にカタチが似ていることから「山葵」という漢字が使われる用になったという説も。
■「山葵」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「山葵」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で84.5%の人が「わさび」、15.5%の人が「わらび」と読むと回答した。
「わさび」と読む人は男性が81.1%で女性が87.7%。「わらび」と読む人は、男性が18.9%、女性は12.3%という結果に。
■正しくは「わさび」
「山葵」の正しい読み方は、「わさび」。アブラナ科ワサビ属の植物で、渓流のほとりや湿地で生育する。日本原産で、中国の近縁種とは約500万年前に分化したと言われている。
本格的な栽培が始まったのは江戸時代だと言われており、渓流や湧水で育てられるものは水ワサビと呼ばれ、畑栽培で育てられるものは畑ワサビと呼ばれる。栽培方法は異なるが、育てられる品種に違いはないようだ。
■「O-157」への高い抗菌性
古くからわさびには毒消し作用があると知られていたが、現代では「O-157」などに対する抗菌性が立証されたほか、がんに対する予防効果や、抗酸化活性の効果についても研究が行なわれているという。
その名の由来は、悪(わる)・障(さわる)・疼(ひびく)の組み合わせからきたとする説もあるが、詳細は定かではないようだ。「山葵」という漢字表記は、ゼニアオイ(銭葵)に葉が似ているからとも言われているが、こちらも定かではない。
■「わらび」の漢字は「蕨」
「わらび」は漢字で「蕨」と書く。シダ植物の1種で、まだ葉の開いてない若芽は山菜として食べられる。また、根茎から取れるデンプンを粉にして作ったわらび餅も知られているが、わらび粉はとれる量が少なく製造に手間が掛かることから、現在市販されているわらび餅の大半は小麦粉などから作られているという。
「わらび(蕨)」の由来については、葉の形が童(わらべ)の手に似ているからという説、藁に火がついたように見えるからという説、茎(から)と芽(め)を合わせたカラメに由来するという説など、諸説あるようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)