ミルクに酒を混ぜられた酩酊状態の乳児 逮捕された母親は「泣き止ませたかった」
各国でたびたび報道されている、親による子供への虐待。今回はわが子を泣き止ませるために、ミルクにお酒を混ぜた母親が逮捕された。
赤ちゃんがあまりにも泣いてばかりいると、ママはどうしてよいのか途方に暮れ、何もかも放り出したくなる時がある。だからといって子供に手を挙げたり、危険な目に遭わせたりするのは言語道断だ。
ある母親の信じがたい行動を、アメリカの『NEW YORK POST』や『FOX』が報じている。
■酒臭い生後7週間の乳児
カリフォルニア州ロサンゼルスから東に約89kmの場所にあるリアルト市で、乳児の命を危険にさらす、とんだ虐待事件が発生した。
今月5日の深夜1時近く、サン・バーナーディーノ郡保安局に1件の通報が寄せられ、警察官はオネスティ・デ・ラ・トーレという37歳の女の家へ。すると、生後7週間の乳児が酩酊状態で発見されたという。
■「ミルクにアルコールを混ぜた」
警察は母親のオネスティ容疑者を署に連行。取り調べの中で「市内を車で走っていたが、子供が泣き止まなかったので、寝かせるために、ミルクにアルコールを混ぜて飲ませた」と供述したという。
酩酊状態に陥ったのか、意識が朦朧としている赤ちゃんの様子に、警察はオネスティ容疑者を乳児虐待、およびわが子の命を危険にさらした罪で逮捕・起訴した。
■産後サポートの必要性が浮き彫りに
子供はすぐに病院へ搬送されたが、容態については明らかにされていない。オネスティ容疑者の身柄はウェスト・バレー拘置所へと送られ、保釈保証金は6万ドル(日本円にして約870万円)と設定された。
近々、裁判所に出廷するよう求められているが、この事件は母親の精神的健康の重要性と、産後のサポート・ケアの必要性を浮き彫りにしていることから、世間の大きな注目を集めている。
■児童虐待は各国でも
先日はタイに暮らすある夫婦が、5歳の娘を虐待した容疑で逮捕された。母親は「しつけのつもりだった」と供述しているが、娘の肋骨を踏みつけ骨折させたり、失明寸前にさせたりとその陰惨さが伺える。
また昨年5月にはアメリカのケンタッキー州で、アウトドア系インフルエンサーの両親が物議をかもした。当時6歳の息子に42.195kmのフルマラソンを、8時間35分かけ完走させたもので、「虐待では?」と非難を浴びていた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)