キックボードに乗る女児を殺害した男 「子供たちの声がうるさい」とキレた末の凶行
以前から、子供たちが立てる騒音にキレていた男。近隣住民が声をかけなだめていたというが、男は凶行に及んでしまった。
近所の子供たちの声を嫌い、以前から腹を立てていた男が、キックボードに乗っていた女児に発砲。重傷を負った女児が後に死亡していたことを、『People』『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■いきなり撃たれた女児
5日午後9時40分頃、アメリカ・シカゴで暮らしていたセラビ・メディナちゃん(9)がアイスクリームを買うため外出。その後はキックボードに乗り、家族と暮らす家を目指していた。
そんな様子を見ていた男が銃口を向けて発砲し、セラビちゃんは頭に銃弾を受けて倒れ込んだ。
凶行に及んだ男はマイケル・グッドマン(43)という名で、セラビちゃんと同じ通りで暮らしていた。以前から近所の子供たちが出す騒音に苛立ち、怒っていたようだ。
それを知っていた近隣住民は「子供だから仕方がない」「楽しく遊んでいるだけ」と声をかけてなだめたこともあったが、男は聞く耳を持たなかった。
■女児の父親が反撃
近くにいたセラビちゃんの父親は、男を見つけてタックルした。すると男が所持していた銃が暴発し、銃弾は男の左目上に命中した。
男は病院に搬送され「重体」とも伝えられたが、命を落とすことはなかった。一方セラビちゃんも救急搬送されたが状態は極めて悪く、病院で死亡が確認された。
■「男のことは避けていた」
セラビちゃんの家の近くで暮らす女性はメディアの取材に応じ、男について「よく子供たちを怒鳴りつけていました」とコメント。気づくと男に声をかけ注意していたと明かし、「でもみんな、あの男のことは避けていたんです」などと語った。
なおセラビちゃんの家庭では、これが初めての悲劇ではなかった。セラビちゃんの母親も2019年に銃で撃たれ、29歳の若さで死亡したという。
■悲しみの声が噴出
間もなく4年生になることを楽しみにしていたセラビちゃんは、進級することなくこの世を去ってしまった。近隣住民は事件発生現場の木の近くにぬいぐるみや花を供え、幼くして亡くなったセラビちゃんの冥福を祈っている。
また生前のセラビちゃんを知っているという男性は、「お父さん子でしたよ」「しょっちゅうキックボードに乗ってあちこち移動していました」「殺されるような子じゃなかったんです」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)