映画『バービー』人気でピンクの棺桶が流行? 「死後もファンでいられる」特別製
バービーブームに乗っかり大ヒット? 宝石箱のような棺桶を、亡くなる前に予約する人々が増えている。
7月からアメリカで公開され、日本でも11日から公開の映画『バービー』。そのブームに湧く南米の葬儀場で、バービーをモチーフにしたピンク色の棺が販売され、人々の注目を集めている。『AP News』『WBAL TV』などの海外メディアが報じた。
■バービーがモチーフの棺桶
バービー人形はマテル社から発売され、半世紀以上の歴史を持つ。初の実写映画『バービー』は世界的なヒットを収め、ラテンアメリカ圏でもバービーの流行が過熱しているという。
それを示すわかりやすい一例が、エルサルバドルのアワチャパン市にあるアルファ・アンド・オメガ葬儀場が提供を始めた、バービーをモチーフにした「棺桶」だろう。
■死後もファンでいたい
この棺桶は、外装がバービーのイメージカラーであるピンク色に塗られているだけではなく、宝石箱のような豪華な装飾に加え、内部も光沢のあるサテン生地や白いレースがあしらわれている。
さらに棺の蓋の裏側には大きなバービーの顔がプリントされており、「死ぬまで、そしてその後もバービーのファンでいられるよう」に設計されているという。
■バービーブームに乗っかって…
葬儀場オーナーのアイザック・ビジェガスさんによると、映画『バービー』が公開される前から、棺をピンク色にするオプションは存在していたそうだ。
しかし、エルサエルバドルを席巻したバービー旋風の影響を受けて急遽、棺の布張りにバービーをあしらうことを決定した。また「私はこのトレンドに乗らなければならない」と語り、映画の上映からすでに10個のバービー棺桶が売れたと述べた。
■棺桶を事前に購入する人々
10個の棺桶が売れても、実際に10人が亡くなったわけではなく、エルサルバドルの人々は、いずれ埋葬される日のために前払いで棺桶を買うことが多いのだという。
ビジェガスさんによると、これまで人々は茶色や黒、灰色などの伝統的な色の棺を好んでいたが、1年前に最初のピンクの棺を売り出して以来、明るい色の棺を好む人が増えているそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)