岡田彰布監督の采配は「2008年の経験が強い」 元阪神タイガース投手が分析
元阪神投手が岡田監督の昔と今の変化を解説。「笑顔が増えた」と指摘する場面も。
元阪神タイガース選手・コーチの中西清起氏が、自身のYouTubeで岡田彰布監督の「前回監督時との変化」を語った。
■巨人対阪神3連戦を振り返り
阪神が3連勝した8~10日の読売ジャイアンツ対阪神タイガースの試合を振り返った今回の動画。
話題は岡田監督の采配へと移る。スタッフが「(抑えの)岩崎優投手が3連投をしてベンチから外れた」と指摘すると、中西氏は「ベンチから外れてましたからね。目先の1勝じゃなく、ジャイアンツの3戦目の1勝。2つ取っているから余裕というかな」と語った。
■2008年の経験が強い
さらに中西氏は2008年、岡田監督が指揮を取った阪神が巨人に13.5ゲームを逆転され、優勝を逃したことに触れ「岡田監督は2008年の経験が強いと思う。13ゲームあって、つねに目先の1勝に必死に勝ちに行こうとしすぎて、結局ひっくり返されたところがあって」と分析する。
そして「トータルで言ったら残り42試合を2勝1敗で20試合消化したら、あとの半分は1勝2敗でええわと。5割でアレ(優勝)に到達するわけですから」と指摘した。
■岡田監督は笑顔が増えた
現在の岡田監督については「そういう意味で2008年の経験で、ベンチで笑顔だとか、ホームランを打って喜ぶとか、第1期のときにはなかった表情がものすごく多いと思うんだよね」と中西氏。
続けて「あんな笑ったりとかガッツポーズしたりとかまったくなかったもん。どこかで緊張感とかピリピリが強すぎて。現状はそのへんの経験が活きて、結構一挙手一投足に感情を出しているんだみたいな感じが、多いので」と指摘した。
■8連勝で60勝到達
中西氏は再び8~10日の巨人対阪神3連戦の采配に言及し「原辰徳監督とのせめぎあい、駆け引きを楽しんでいるなというか、読み合いをしているなというところが見えますよね。そこに選手が応えている」と感想を語る。
そして10日の試合について「あんまり無理に勝ちに行こうとしていなくて、3勝目も転んできたなという感じだと思うよ」と分析していた。
阪神は11日の東京ヤクルトスワローズ戦に勝利し8連勝で60勝に到達。11日終了時点で2位広島東洋カープに6.5ゲームの差をつけている。岡田監督が語る「アレ」が近づきつつある状況だ。