エクストリームスポーツ界の有名スタントマン滑落死 自らビルの68階に
超高層ビル、クレーンや鉄塔、橋の欄干などを舞台に、非常に危険なスタントを得意としていたフランス国籍の男性が、香港で事故死した。
これまで数々の命がけのスタントを成功させてきた人気スタントマンが、香港の68階建ての超高層ビルで無念にも滑落死した。イギリスの『The Guardian』『SKY NEWS』、インドの『Hindustan Times』ほか、世界各地のメディアが伝えている。
■220メートル下の地面に
フランス国籍のレミ・ルシディさん(30)が、香港のある超高層ビルでのスタントで失敗し、721フィート(約220メートル)下の地面に叩きつけられて亡くなった。
「レミ・エニグマ」のアカウント名で活動してきたレミさんは、Instagramでは4万人のフォロワーがおり、超高層ビル、クレーンや鉄塔、橋の欄干などを舞台に、非常に危険なスタントを得意としていた。
■「40階に知人が」と嘘をつき…
レミさんは7月28日の夕方、複合型マンション「トレグンター・タワー」へ。警備員には「40階に住む友人に会いにきた」と嘘をついて侵入に成功した。
最初はエレベーターを使ったが、49階で降りると、そこから先は階段を使って屋上を目指したこともわかってきた。
■窓を叩き助けを求める
そのビルの最上階はペントハウスになっており、午後7時30分すぎ、その窓を叩いて家政婦に「助けが必要なので緊急通報を」と依頼。しかし警察官が到着したとき、レミさんの姿はもうなかった。
地元警察は、レミさんの遺書などは見つかっていないこと、命知らずの人間が集まるエクストリーム・スポーツに動画を配信していたことなどを説明している。
■早すぎる死を惜しむ声が続々と
レミさんが香港滞在で利用していたホステルは、メディアの取材に「謙虚な感じのフレンドリーな男性だった」と話している。ただし、どこに行くのかを尋ねた際、彼は「山でハイキングを」と、やはり噓をついていたようだ。
SNSでは、レミさんの事故死を知った大勢のフォロワーたちから、哀悼のコメントが相次いで寄せられている。
■スタントマンが最後に投稿した写真
・合わせて読みたい→冷蔵庫に常備したいおいしさ 『家事ヤロウ』平野レミの「万能ソース」がスゴい
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)