松坂大輔氏、江川卓氏が“沢村賞を逃した理由”に驚き 「そんなことが…」
江川卓氏が沢村賞を取れなかった理由に、獲得経験者の松坂大輔氏が驚き苦笑い。
■発端はサイヤング賞
発端は大谷翔平選手がMLBでそのシーズンに最も優秀な投手に贈られる「サイヤング賞」を獲得できるかという話題。
江川氏が「勝ち星なんでしょ? サイヤング賞って」と質問すると、松坂氏は「そんなことないです。勝たなくてももらえます」と説明する。
さらに江川氏から「獲ったことあったっけ?」と疑問をぶつけると、「ないです」「2年目のとき、18勝3敗ですけど、獲った人がクリフ・リーっていうインディアンスの左ピッチャーで、22勝3敗。成績は断トツでした」と振り返った。
■江川氏が沢村賞の話を…
話を聞いた江川氏は「サイヤング賞ってみんな獲りたい? 日本の沢村賞みたいな?」と質問する。
すると松坂氏は「獲りたいと思います。当時メッツでデグロムってピッチャーがいたんですけど、サイヤング賞のときはチーム状態もあまり良くなくて、10勝で獲っていたと思います」と指摘。
江川氏が「それって、人格までは入っていないんでしょ?」と質問すると、「人格までは入っていないかもしれない…」と答えた。
■沢村賞は人格も選考基準?
松坂氏は「沢村賞って人格も入っているんですか?」と逆質問。すると江川氏は「入ってるんだって。あとから聞いたの」と口をとがらせる。松坂氏は「入っているんですか。だから15勝15敗でも獲れたのかな」と笑う。
一方江川氏は「私は2位、2位。(その理由が)人格。人格に値しないっていう。新聞に載っていた」と不満そうな表情を浮かべる。
これは1981年、江川卓氏が20勝6敗の好成績を収めたにもかかわらず、沢村賞の選考から落選したもの。当時は記者の投票で沢村賞が決められており、18勝の巨人・西本聖氏が獲得し物議を醸した。
■当時の状況に松坂氏が驚き
当時を振り返った江川氏は「僕が20勝で、西本が18勝。西本君が沢村賞を獲られて。次の年も北別府学さんが20勝で僕が19勝だったんだ」とコメント。
続けて「僕が沢村賞を獲れなかったときに、選考基準がおかしいのではないかということになって、次の年から沢村賞を獲った人が決めるようになった。それまでは野球取材経験のある部長さんが決めていたの」と説明する。
さらに「投票制度が変わったのは僕が原因になっている。なんにも言ってないんだよ」「嘘みたいでしょ、本当なんだよ」と主張。松坂氏はこの話を知らなかったようで「そんなことあるんですね」と驚いていた。